新造人間キャシャーン (c)タツノコプロ
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 タツノコ作品の魅力は、なんといってもそのキャラクターの存在感の強さだ。一目見たら忘れられないシルエット、個性的なネーミング、そして深いドラマ性。それらが一体となって時代を超えて愛されるキャラクターを生み出してきた秘訣ともいえる。

 たとえば紀里谷和明監督によって実写映画化もされた「CASSHERN」は、1973年に作られた『新造人間キャシャーン』(笹川ひろし監督)が原作。公害処理ロボットBK1が自我に目覚め、ブライキングボスを名乗って人類に反旗を翻した。BK1開発者の東博士の息子鉄也は、平和のため、二度とは戻れぬことを知りながらロボットの体へと精神を融合させ新造人間キャシャーンとなる。

 キャシャーンという独特のネーミング、人間の体を捨てて戦うという悲壮感、それと裏腹の豪快で爽快な肉体派アクション。それらが一体となったことでキャシャーンは忘れがたい、時代を超えるヒーローとなったのだ。

科学忍者隊ガッチャマン(c)タツノコプロ
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 『ガッチャマン』『キャシャーン』を送り出した'70年代以降も、'80年代には『未来警察ウラシマン』『天空戦記シュラト』、'90年代には『ジェネレイターガウル』『ソウルテイカー』、'00年代には『鴉 KARAS』とタツノコプロは多彩な作品を送り出してきた。

 また、近年注目したいのは、同社の作品をスプリングボードにして頭角を現した監督が多いこと。『ジェネレイターガウル 』は『機動戦士ガンダム00』の水島精二監督の初監督作品で、、『ソウルテイカー 』は『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之監督作品。OVA『鴉 KARAS 』は『タイガー&バニー』のさとうけいいち監督が原作も手がけている。
 創立50周年の今年は、タツノコプロの生み出した個性的なヒーローたちの魅力を改めて見直すいい機会となりそうだ。

「全部最終回!名作アニメ10選」
『マッハGoGoGo』/『ハクション大魔王』/『昆虫物語 みなしごハッチ』
『新造人間キャシャーン』/『科学忍者隊ガッチャマン』/『破裏拳ポリマー』
『タイムボカン』/「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」
「タイムボカンシリーズ 逆転イッパツマン」/『未来警察ウラシマン』

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