日中国交正常化40周年記念事業「世界最大 恐竜王国2012」製作発表会より。左から、富田京一氏、長谷川善和博士、徐星教授 日中国交正常化40周年記念事業「世界最大 恐竜王国2012」製作発表会より。左から、富田京一氏、長谷川善和博士、徐星教授

日中国交正常化40周年の記念事業「世界最大 恐竜王国2012」の製作発表会が4月16日、東京・テレビ朝日本社にて行われ、総監修者の長谷川善和(群馬県立自然史博物館・名誉館長)、監修の徐星(中国科学院古脊椎動物古人類研究所・教授)、恐竜ナビゲーターの富田京一(肉食爬虫類研究所・代表)が登壇した。

「世界最大 恐竜王国2012」のチケット情報

会見では、4月5日にイギリスの科学誌『ネイチャー』で発表された長い羽毛を持つ大型ティランノサウルス類「ユティランヌス・フアリ」(中国名・羽王竜(はおうりゅう))の化石や復元全身骨格を、同イベントにて世界初公開することが発表された。これまでティランノサウルスのような巨大肉食恐竜は、うろこや硬い皮膚で覆われていると考えられてきたが、羽毛の生えた新たな肉食恐竜の存在が明らかとなった。化石を発見した徐星教授は「羽王竜は世界に先駆けて日本で初公開されます。ぜひ、恐竜愛好家や古生物愛好家に見に来ていただきたいと思っています。日本は恐竜ファンが多いと聞いているので、楽しみにしていてください」とコメント。

イベントについて富田氏は「何度か恐竜博のお手伝いをしましたが、今回の展示の内容はとにかく凄い!」と大興奮。羽王竜について「羽毛がどういう働きをしていたかがまだわからないので、ちょっとまいってます(笑)」(長谷川博士)、「恐竜のザラザラ、ツルツルしたところが子どもの頃から好きだったので、(羽毛に)大きく戸惑っています。でも、思ったよりもファンシーなところがあったりとか、女性にはうけるんじゃないかと思います。恐竜に対する理解や興味が広がるのではと期待しています」(富田氏)と語った。

「世界最大 恐竜王国2012」は、世界各地から全身骨格40種50体、約200点が集結。2008年に発見された長さ500メートル・幅26メートルにわたる世界最大規模の恐竜発掘地(中国・山東省諸城市)で見つかった最新の全身骨格も日本で初公開される。また、骨格や生態復元モデルなどの展示のほか、シミュレーターや発掘体験、ミニシアターといった体感型コーナーも設置される。期間は7月21日(土)から9月23日(日)まで千葉・幕張メッセ国際展示場10・11ホールにて。チケットは発売中。