左から、喰始、柴田理恵、久本雅美、佐藤正宏  撮影:石阪大輔 左から、喰始、柴田理恵、久本雅美、佐藤正宏  撮影:石阪大輔

2013年の『ラスト』から3年。WAHAHA本舗の全体公演『ラスト2~NEW HOPE 新たなる希望~』が上演される。これで最後と銘打った作品は、実は3部作のシリーズものだったのである! その第2弾となる今回は、どんなショーが飛び出すのか。作家の喰始と共にWAHAHA本舗を率いてきた佐藤正宏、柴田理恵、久本雅美が意気込みを語った。

WAHAHA本舗全体公演 チケット情報

「正直にお話すると、全体公演は本当に前回で打ち止めにするつもりだったんです。ところが、『本当にもうやらないんですか』という声があまりに多くて、それで3部作ということにしました(笑)」と、『ラスト2』を上演するに至った理由を喰が語り始めると、「私も『またやってほしい』と言われた」と声を揃える柴田。「こんなに惜しまれるものなんだってうれしかった」と佐藤も言う。「だからこそ、そのお客さんの期待を超えられるように頑張りたいよね」と話すのは久本だ。

WAHAHA本舗の公演は、確かに、何度でも観たくなる要素が満載である。たとえば、幕が開く前に盛り上げるナレーション。それによって「いきなりクライマックスから始まる」(佐藤)ような舞台になるのだが、その声だけの出演者が、井上陽水、西田敏行、和田アキ子など実に豪華。「今回も大物に依頼する予定です」と喰が期待を高める。もちろん幕が開いてからのショーも豪華絢爛。しかも今回も、オール新作のネタとなる。柴田・久本コンビが繰り出すのは、「江頭2:50をモジッた“江頭ババア”の漫才。前に小さい舞台でやったのが面白かったから、今度は大きな舞台で観たいと喰さんにリクエストされたので、バージョンアップしたものを考えてます」(久本)。佐藤が見せるのは、劇団の女性陣を黒子に従えた日舞。「手を変え品を変え、日舞にはあり得ないものも使いながら踊ります(笑)」(佐藤)。そして、喰によると、「梅ちゃん(梅垣義明)が大舞台で歌うのはこれが最後になる」というサプライズ企画もある。

今回はまた、新加入のメンバーも登場する。「一緒にやるのは今回が初めて。みんなのエネルギーに触発されるだろうし、私たちも、“お前ら、ここまでくだらなくなれるか!?”と(笑)、若手に刺激を与えたい」と柴田。「エネルギーがあふれているのがWAHAHAの面白さ」と喰も改めて感じている。創立33年目に突入してもなおパワフルに、ただただ面白さを追求していくWAHAHA本舗。久本は言う。「演劇でもお笑いでもないWAHAHA本舗にしかない世界に、今回も客席をどんどん巻き込んでいきますからね」。覚悟して臨みたい!

公演は2016年5月8日(日)より東京国際フォーラムホールCでの東京公演を皮切りに全国各地をめぐる。東京公演はチケット先行抽選2次プレリザーブを受付中。

取材・文:大内弓子

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