[144回]宮澤佐江、AKB48G"卒業発表"までを語る(1)―家族も知らなかった"発表日"。緊張の1日までどう思い、備え、迎えたか。

 

ちょうど前日に、優子（大島優子）と才加（秋元才加）が「会おう」って言ってくれて。そこでもスピーチの練習をしてました。“優子の卒業発表のときは、どれくらいの長さだったんだろう”って、携帯のストップウォッチで時間を計りながら、

“よし!　20秒か。それと同じくらいに納めなきゃいけないな”とか勝手に考えて。想像と妄想だけで、ずっと練習してました。

ーーそして、発表当日になって…

発表当日は、空き時間があったので、1回わざわざ家に帰って、ママとスピーチの練習をずっとしてたんです。そうしたら、もう、涙が出てきちゃって。

ーーその涙は、どんな涙?

もう、緊張しすぎちゃって。あと、親に会うと、すごい…、泣いちゃう…。うん。もう、ママと座っていられなくて。立ったまま手をつないで、ママをぐるぐる、ぐるぐる回しながら、

ママ「も、もう、目まわるよ〜」
佐江「こ…、こんにちは…、あ、こんばんは。宮澤佐江です。私、宮澤佐江は…、えっと、あ…、“えっと”とか言えないし。。　もぉぉぉぉ、どうしようぉ〜〜（泣）」

って、ずぅーーーっと。でも、動きながらでなきゃ暗記できなくって（笑）。ママに「もう一度、最初から、秒数計って〜」って、言いながら練習してました。

ーーそして、本番に突入して…

本番前は、トイレにこもって「こんばんは、宮澤佐江です…　」って、ブツブツ言いながら練習して。でも、スピーチ後の曲紹介で言う『オキドキ』が、もう出てこないんです。

「…最後まで、元気で頑張ります。それでは聞いてください。SKE48で……」

ハッ! アレッ??　何の曲、歌うんだっけ!!（汗）　♪ンー…　ラララ〜…　あッ!!　『オキドキ』だ!!　みたいな（笑）。『オキドキ』っていう言葉すら出てこないくらい、緊張してたんです。

ーーやっぱり“卒業発表をする”って、知っている方は少なかったんですか?