お母さん、お父さんと呼ばせているケース

生まれた時から子どもの前で親が自分のことを話すとき「お母さんは今からお仕事に行くからね」「お母さんは今から夕飯を作るからね」と話しかけていると、2,3歳でも「お母さん、お父さん」と言うようになります。

そのとき子どもの発音が可愛いからといって「おかあたんに それちょうだい」と真似して話さないようにしましょう。子どもはまだ舌や歯が未発達なので上手に話せないだけです。

大人が同じように話してしまうと正しい情報が入らないので「おとうたん、おかあたん」とずっと言うようになっています。

さて、“お父さん、お母さん”と言わせていた場合は“パパ、ママ“から卒業させるステップはないわけです。子どもも直す必要はなく苦労はしないですね。

但し、身内のことを話すときに言い方は「母が」「父が」と言うように教えることは必要ですよ。

ママ、パパと呼ばせているケース

乳幼児期から「ママと一緒にこれからお買い物に行こうね」「パパとお留守番していてね」などと自分のことを指すとき「ママ、パパ」と呼んでいた場合は子どもは親に対して「パパ、ママ」と言うようになります。

「一生、この使い方でいいわ」と考えている家庭以外は、いずれどこかで修正しなくてならない時期がやってきます。ほっておくとずっとこれを使っています。

50歳の子どもが80歳の親に「パパ、ママ」ですとちょっと?です。出来れば小学校入学を機に「お父さん、お母さん」と言わせてみませんか?

けれども、「明日から小学生だから“ママ、パパ”と呼ぶのは卒業しよう」と話しても生まれてから6年間使っていた言葉をそうそう簡単には直せません。

その日を境に親を呼ぶとき「ママ、パパ」と言ったら注意されたりします。かといってすんなりとは出てきません。

「お母さん、お父さん」は気恥ずかしくて結構、勇気が必要です。主語を抜かして話しかけたりして子どもなりに葛藤があるものです。

ですから、以前の使い方をそのまましていてもそれを咎めないで「慣れていないから直ぐには使えるようにはならないわ」くらいに緩く見守ってあげましょう。

また、子どもがせっかく“おとうさん おかあさん”と言い始めているのに、母親自身が夫に「ねえパパ」と声をかけたり、夫が奥さんに「ママ」と呼ぶ姿を見せていたり…子どもに対しても「ママにタオル持ってきてね」と話しかけてしまったら、せっかくの苦労も水の泡です。

家族団結して子どものために協力しましょう。

まとめ

言葉の使い方は年齢とともに変えていく必要があります。

それぞれの家庭の方針で「最初からお父さん、お母さん」「幼児期はパパ、ママ、途中から修正させる」「大人になってもママ、パパでOK」とありますが、大きくなればなるほど途中で替えるのは難しいです。

このことを頭の片隅おいて日々の言葉の環境を考えてみませんか。

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