“離婚”からはじまる新たな関係性もある

5、スポーツキャスター・清水宏保さん
2011年12月、モデル・高垣麗子さんとの離婚をブログで発表した、元スピードスケート選手の清水宏保さん。冒頭では「応援していただいた皆様には残念なご報告となってしまいましたが二人で話合い、お互い別々の道を歩んで行くことになりました」と淡々と語っています。

全体として短文ですが、筆者が良いなと思ったポイントは「これからも勉強に仕事により一層励んで参りますので、暖かい応援よろしくお願いいたします」の記載。「勉強」というフレーズがなかなか珍しく、向上心あふれる姿に好感を持ちました。

「かぶりがち」「定型文になりがち」な離婚の報告ですが、結婚生活は十人十色。自身の経験を振り返りながら、他にはない言い回し、独自のフレーズを考えたいものです。

6、モデル・平子理沙さん
年末に俳優・吉田栄作さんとの離婚をブログで発表した平子理沙さん。かなりの長文ブログに綴られた<離婚について>からは、長年連れ添ってきた夫婦だからこそ綴れる、重みのある言葉であふれています。

「長い時間一緒に過ごした家族なのでとても寂しい気持ちはありますが、これからも変わらず会おうねと話しています」「いったん『結婚』という形は終わりますが、これからも変わらず仲良くしていきたいと思っています」

「これからも変わらず」が続く文章からは、ふたりが非常に良好な関係を築いていた事実が伺えます。男女の関係を超えた、親友同士のような素敵な関係性を感じ取りました。

結婚、離婚、そして夫婦とは何だろう、と考えさせられる深い言葉は「私たちはまだ発展途上です」「まだまだ成長している段階なので形は変わっていきます」というもの。18年一緒にいた夫婦でも完成形ではなく、関係性を紡ぎながら生きているのでしょう。

自身の気づきや発見を交えると、事務的な離婚報告にとどまらない、読む人にも考える機会を提供したり、問題提起したりする有益な報告文になるはずです。

一度結婚したら離婚せずに生きていきたい――これは多くの既婚者にとって理想でしょう。しかし、人が介在することですから、どうしても状況が変わることはあります。残念ながら離婚することになった際、離婚報告をしようと思い立った際は、本記事を参考にしていただきながらも、自分の言葉で文章を綴ってみてください。きっと、心が落ち着くはずです。

IT関連職につくアラサー女子。1年前の離婚を経て、結婚・離婚、夫婦などの問題に興味を持つように。友人から結婚生活の悩み相談や離婚相談に乗ることが増えている。仮面集めが密かな趣味。