スポーツ界で優れた成績を残した個人・団体を表彰する「第50回テレビ朝日ビッグスポーツ賞」の表彰式が15日、東京都内で行われ、内村航平選手をはじめとする体操男子日本代表、フィギュアスケートの羽生結弦選手、競泳の瀬戸大也選手、競歩の鈴木雄介選手が「ビッグスポーツ賞」を受賞した。
昨年、体操の世界選手権で前人未到の個人総合6連覇を達成した内村選手は「素晴らしい賞をありがとうございます」と感謝のコメント。「昨年は(世界選手権で)37年ぶりの団体金メダルが取れました。今年はオリンピックイヤーなので、体操はアテネ以来の(五輪)団体金を目指して頑張ります。よろしくお願いします」とリオ五輪での健闘を誓った。
また、表彰式後の囲み取材で「(同賞を)毎年頂いているけど、今回はチームとしてもらったのでかなりうれしい」とあらためて喜んだ内村選手。式の合間には羽生選手とも会話を交わしたことを明かし「僕が話すというよりは、一方的に聞かれていた感じですが…」と笑顔を見せた。
羽生選手からは「『海外に行くと、床などの跳ね方が違うんですか?』とか、“体操のひねり”についてとか、本当に技術的なことをたくさん聞かれました」と語り、「体操選手にしか分からないようなことを言ってもよく分かっていたので驚いた。すごい研究熱心だな、だから金メダリストなんだなと思った」と印象を語った。
また、内村選手は「羽生くんの演技は毎回テレビで見て刺激をもらっている」と明かし、「同じ採点競技なので共通するところもたくさんある。毎回、歴代最高点を塗り替えているということは、自分の演技の完成度を毎回上げているということ。そこは僕もやりたいので…」と語った。
最後にあらためて、リオ五輪での団体金に向けての課題を問われた内村選手。「(去年)金メダルを取れる実力はあると証明できたので、あとはどんな状況でも“いつも通りの演技ができる”という部分を強化していくだけ。あとは日本らしく美しい演技ができれば金メダルは(自然と)ついてくると思う」と話し「五輪イヤーとはいえ、特に気負うこと無くいつも通りしっかり自分の演技をしていく」と言葉に力を込めた。
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