■より良い読書に役に立つ2冊

7.『人生を面白くする本物の教養』(出口治明)

実業家だけでなく、読書家としても知られる出口治明氏が「教養」をテーマに書いたこちらの一冊。

「速読のデメリット」「賢い本の選び方」「古典とのつきあい方」など、本読みには気になるトピックが豊富に扱われています。

読書だけじゃなく「人」や「旅」から学びを得る方法も書かれています。また、現役の経営者の思考法ものぞけるので、キャリアップを目指す方はぜひ押さえておきたい内容ではないでしょうか。

8.『読書で賢く生きる。〜ビジネススキル探しを超えて〜』(中川淳一郎・漆原直行・山本一郎共著)

最後は「読書」そのものに注目した一冊。それぞれが作家であり生粋の読書家でもある3人の識者が「読書の効能」や「自己啓発書との使い方」「Amazonレビューの正しい使い方」などについて語っています。

社会人のみなさんに特に注目してほしいのは、「ビジネス書を読んで成功した人はどれだけいるのか?」というトピック。ここまで魅力的な本を紹介してきたわけですが、もちろん本にだって、映画やドラマのように駄作はあります。

悪書ばかりを読んでも自分は磨かれません。この本にはそんな悪書を選ばないための方法が綿密に描かれています。

本屋に行けば、本はたくさん積まれています。ですが、どれが自分にとって有益なのか、なかなか判断がつきません。今回は私が選んだ本を紹介しましたが、自分のまわりの身近な人におすすめの本を聞いてみるのも、良書を選ぶためのいい方法ではないでしょうか。

この記事をきっかけに、みなさんの読書体験がより価値あるものになれば幸いです。
 

1987年石川県金沢市出身。紆余曲折の果てに2015年にフリーランスのライターに。特技は飲み会の幹事。最近ハマっていることは、写真を撮るときに「やっぱりイナバ!」とコールすること。「100人乗っても大夫!!」とレスポンスがくれば、幸せな気持ちになる。

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