ケリー・オハラ(左)と渡辺謙

 ミュージカル「王様と私」の囲み取材会が10日、東京都内で行われ、出演者の渡辺謙とケリー・オハラが出席した。

 王様役を世界で活躍する渡辺謙、アンナ役を“ブロードウエーの歌姫”ケリー・オハラが演じる傑作舞台が、米ブロードウエー、英ウエストエンド公演を経て、ついに日本に上陸する。

 渡辺は「日本公演をする時の一番の条件は“ケリー・オハラを日本のお客さんに見せてあげること”だった。まずはそれが実現できたことがうれしい」と満面の笑み。オハラも、「私の母国アメリカで始まったショーですが、いつか彼の母国でやりたいと思っていた」といい「皆さまの期待に添えるように頑張ります」と意気込みを語った。

 これまで何百回と同役で共演してきた2人。オハラとのタッグについて、渡辺は「ほとんどノールック、ノーサインでやっている感じ。良きバッテリーのように何を投げても取ってくれるし、いい球を返してくれる。素晴らしいシンガーで、僕が一番尊敬する女優さんの1人です」とコメント。オハラも「彼を愛しているし尊敬している。私の人生の中でも最高のコラボだと思っています」と全幅の信頼を寄せた。

 また、9日に亡くなったジャニーズ事務所代表取締役社長・ジャニー喜多川さんに関する質問も。渡辺は「残念ながらお会いしたことがない」としつつ、「日本のエンターテインメントの中で、いち早く海外の空気を日本に輸入された方。エンターテインメントの作り方にしても、革新的な、時代を先取りするようなプロデュース能力の長けた方だったと認識している。一緒にお仕事やお話をしてみたかった」と語った。

 舞台は7月11日~8月4日、都内の東急シアターオーブで上演。