全米で社会現象を巻き起こしているドラマ『Empire 成功の代償』。日本でも昨年シーズン1が放送されファンが続出。そして、1月26日(火)より待望のシーズン2がFOXチャンネルにて放送になる。またシーズン1も3月9日(水)よりレンタル配信、4月2日(土)にはDVDリリースが決定。そんな中、初来日した主演のタラジ・P・ヘンソン、ジャシー・スモレット、ブリシャー・グレイに話を聞いた。

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巨大レコード会社“エンパイア”を築いた音楽界の帝王ルシウスが余命宣告を受けたことから、3人の息子と元妻が壮絶な後継者争いを繰り広げていく。米国ドラマ史上でも稀な全話視聴者数アップという驚異的な記録を打ち立て、熱狂的なファンを生み出している。人気の秘密を尋ねると、まず元妻クッキー役のヘンソンは「ファッション性、音楽性、ドラマ性が高いことね。ソープオペラ的な要素もあるけれど、リアルなのがいいのよ」と分析。次男ジャマル役のスモレットが「ケンカや葛藤、愛が描かれるけれど、それは家族の物語。だから誰もが共感できるんだ」と言い、「それにフレッシュな要素が多くて、音楽もどんどん良くなっていく」と三男ハキーム役のグレイ。

劇中同様、本当のファミリーのように息が合い、2人の“息子”たちを前に豪快に笑うヘンソンは、スター気取りの息子をほうきで叩き、叱りつけるという強烈な母クッキーの片鱗を覗かせる。だが、役作りのヒントは「私の父親なの。思ったことをズバスバ言う人で、昔はそんな父が恥ずかしかったけれど、誰にでも遠慮せずに言いたいことを言えるのは勇気があるわ。そんな強さがある女性としてクッキーを演じているの」という。

ドラマ以上に音楽も話題をさらっている。ヒットメーカー、ティンバランドがプロデュースし、サントラはグラミー賞にもノミネート。歌手でもあるスモレットは「ミュージシャンとして素直に嬉しいし、受賞しなくても、今後ずっとグラミー賞ノミネートって言われる」と喜ぶ。一方、天才ラッパーぶりを見せているグレイは、実は本作で俳優デビュー。「この前までピザハットで働いていたんだよ。いまだにノミネートも何もかも信じられない」と話す。

今や演じている彼ら自身もセレブ扱い、どこに行っても人目を気にするらしい。「前は好きな店にも1人で行けたし、車も運転できた。でも、今では窓がスモークガラスのクルマの後部座席に座るディーバになっちゃったわ(笑)」

『Empire 成功の代償』
シーズン2をFOXチャンネルにて1月26日(火)より日本最速放送スタート
毎週火曜夜9時~10時ほか放送

20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント ジャパンより
シーズン1を3月9日(水)レンタル配信&4月2日(土)よりDVDリリース

取材・文:前田かおり