ダストステーションタイプ「VC-RVS2」

東芝は1月20日、ロボット掃除機「TORNEO ROBO(トルネオ ロボ)」の新モデルとしてダストステーションタイプ「VC-RVS2」、スタンダードタイプ「VC-RV2」を2月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、税別実勢価格は「VC-RVS2」が11万8000円前後、「VC-RV2」が8万円前後の見込み。

東芝ライフスタイルのホームアプライアンス事業本部 ホームアプライアンス第三事業部の千田 一臣事業部長は「ロボット掃除機のメインターゲットは共働きで子どものいる家庭。少ない負担できれいな部屋を維持できるよう、掃除の全てを任せられるロボット掃除機が求められている」と市場を分析した。

掃除の負担軽減として、同社が注目したのはゴミ捨てだ。ロボット掃除機はダストボックスが小さく、掃除のたびにダストボックスのゴミを捨てる必要がある。そこで2014年に発売した「TORNEO ROBO」の1号機「VC-RCX1」は、充電台にダストボックスを搭載したダストステーションを採用。本体で集めたゴミを自動でダストステーションに送ることで、ゴミ捨ての回数を減らした。

新モデルの「VC-RVS2」は、ダストステーションに、フィルターレスのサイクロン式クリーナーで使用する12気筒のサイクロン機構を採用。本体が集めたゴミを12気筒のサイクロンで微細なゴミまで99%以上遠心分離する。さらに、ダストステーションのゴミは約1/5に圧縮するので、ダストカップに約1か月分、約0.8Lのゴミを収容することができ、ゴミ捨ての回数を減らすことができる。

さらに、ダストステーションの側面に吸込口「ダストポケット」を設け、フロアワイパー、ハンディモップなどで集めたゴミを吸引し、本体のゴミと同様にダストカップに収容する。これにより、床は「TORNEO ROBO」で、ロボット掃除機が通れない狭い場所や棚の上などのゴミはフロアワイパーやハンディモップで集めて「ダストポケット」に吸い込ませ、ゴミをまとめることでゴミ捨ての回数や手間を減らすことができる。

本体もよりゴミをキャッチできるように進化した。壁ぎわや隅のゴミをしっかりかき込めるよう、Wサイドアームブラシを5mm長くして65mmにした。

壁ぎわを掃除する際は、本体側面に配置した赤外線距離センサーが壁面との距離を約2㎝以内に保ちながら、速度を遅くして走行するので、丁寧にゴミをかき取ることができる。隅に達すると一旦停止して本体を左右に動かして念入りの隅のゴミをキャッチする。

このほか、吸引用ファンモーターの回転数を最大毎分約1万4000回転に高めて、吸引風量を従来モデル「VC-RVD1/VC-RV1」に比べて約1.5倍向上。大きめの紙ゴミなどもしっかり吸引する。さらに、本体内で大きめのゴミがひっかかりにくいように、ブラシからダストカップまでの風路を広くした。(BCN・山下彰子)