『孤島の王』マナー予告

実話を基にノルウェーの歴史の闇を描いたサスペンス『孤島の王』が、映画館でのマナーを促すユニークな予告映像を公開し、ネット上で話題となっている。

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この度届いたマナー予告は、ヒューマントラストシネマ有楽町など東京テアトル系劇場の一部スクリーンでのみ上映されており、WEBやツイッターなどで「楽しい。全国でやってほしい」「やっと見れた!まさかの可愛いキャラ…かなりツボ」などと話題になっていたもの。観客にマナーのお願いを呼びかけるのは、ラース・フォン・トリアー作品の常連で『奇跡の海』『メランコリア』などで異彩を放つ俳優ステラン・スカルスガルド。本作では尊大な王のように施設に君臨する院長を演じる彼が、マナー予告では「私は“北欧の名優”ステラン・スカルスガルドです」と威厳のある表情で宣伝。『孤島の王』の各シーンに合わせて観客に携帯電話や飲食、盗撮についての注意を促すというユニークな内容となっている。

知る人ぞ知る俳優スカルスガルドだが、最近はハリウッド作品の『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや、『マイティー・ソー』『ドラゴン・タトゥーの女』にも出演しているので、顔を見ればピンとくる人もいるのでは。コワモテの彼を意外な形で使ったこのマナー予告、映画と併せてチェックしてみてはいかがだろうか。

『孤島の王』は、ノルウェーの首都オスロ南方のバストイ島にある少年向けの矯正施設を舞台に、孤立し劣悪な環境に身を置く少年たちが1915年に実際に起こしたとされる反乱事件を描いた作品。ノルウェーの俊英マリウス・ホルスト監督は史実のリアリティを追求、それにより国民も知らなかったショッキングな実態が浮き彫りとなり、本国では数館での上映から公開規模を約10倍に拡大する大ヒットとなった。

『孤島の王』
4月28日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開