左から 朝月希和、芹香斗亜、明日海りお、花乃まりあ、華雅りりか、羽立光来 左から 朝月希和、芹香斗亜、明日海りお、花乃まりあ、華雅りりか、羽立光来

宝塚歌劇団が1987年の初演より上演を重ねる人気作『ME AND MY GIRL』が、明日海りお率いる花組で今年、上演される。ロマンチックでハッピーなストーリーと、『ランベス・ウォーク』など数々の名曲で知られる、ロンドン生まれの名作ミュージカル。1月22日、その制作発表会見が都内にて開催され、出演者らが意気込みを語った。

宝塚歌劇花組『ME AND MY GIRL』チケット情報

物語は、1930年代のイギリスを舞台に、伯爵家の跡継ぎだと判明した下町育ちの青年・ビルが、一人前の紳士に成長するまでの過程を、恋人サリーとの恋物語を絡めて描いていくもの。これまで剣幸、天海祐希、瀬奈じゅんら、錚々たるスターたちが演じてきたビルに挑むのは、花組トップスター明日海りお。明日海は、2008年の月組公演で本作に出演しており、新人公演(公演期間中に1日のみ、入団7年目までの若手だけで本公演とほぼ同じ内容の公演を行う、宝塚伝統の上演形態)では主人公のビルを演じている。明日海はその時のことを「とてもとても、楽しかった思い出」と語り、その理由を「やはりビルという人がとても素敵で、今まで演じてきた役の中で一番理想に近い。とても温かく、芯がまっすぐで、そしてサリーへの愛がすべて。彼のふざけているようでいて、とても誠実なところが大好きだったので、また出会えることがすごく幸せ。『ME AND MY GIRL』は夢の世界ですので、お客さまに「『ME AND MY GIRL』には変わらないハッピーがあり、ハートが飛んでいるな」と感じてもらえたら」と笑顔で話した。

会見では明日海をはじめ、トップ娘役の花乃まりあ、二番手男役の芹香斗亜ら花組メンバーが劇中ナンバーを歌うパフォーマンスも披露し、会見場を盛り上げた。花乃は「今日歌わせて頂いた主題歌『ミー&マイガール』の歌詞にある「ふたりの愛、ハッピー」というところが、印象的で素敵。“ふたりの愛、ハッピー”を大切に演じていきたい」と話し、ジョン卿とジェラルドというタイプの異なる二役を役替りで演じる芹香は「いままでたくさんの上級生が演じてきた役ですが、それをプレッシャーに感じず、楽しんで演じていけたら」と意気込みを。そして演出を担当する三木章雄は「今回、明日海りおという、今絶好調のスターが演じるビルが登場する。大変期待しています」と話した。

公演は、4月29日(金)から6月6日(月)まで兵庫・宝塚大劇場、6月24日(金)から7月31日(日)まで東京宝塚劇場にて上演される。チケットは兵庫公演が3月26日(土)、東京公演が5月22日(日)に一般発売開始予定。なお、公演に先立ち、花組出演者に加え、剣幸、こだま愛、麻乃佳世、彩乃かなみら、過去本作に出演した顔ぶれを特別ゲストを迎えて贈る『ME AND MY GIRL 前夜祭』の開催も決定。こちらは4月8日(金)に宝塚大劇場にて行われる。