『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』 (C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved

『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが主演し、名優マイケル・シャノンが共演する映画『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』の冒頭5分間が公開になった。最初のカットから緊迫感あふれるシーンの連続で、現代のアメリカの過酷な側面が描き出される。

公開された映像

このほど公開になった映像は映画の冒頭5分間をノーカットで収録したもの。映画は、アメリカにある一軒家から始まる。そこには自殺したと思われる男の血が飛び散っており、カメラがゆっくりと移動するとそこには不動産ブローカーのリック・カーバー(シャノン)が立っている。夢のマイホームを手に入れるも、ローンを返済できなかった家主は“自分の家”で自ら命を絶ったが、カーバーは表情を変えることなく携帯電話で部下に指示を出し、「死人は戻らん。時間のムダだ」と言い放つ。

同じ頃、建築現場で働く若い父親のデニス・ナッシュ(ガーフィルド)は苦境に立たされている。建築作業は途中でストップし、給料の未払いが確定。彼もまた住宅ローンの返済に苦しんでおり、裁判所に返済の延期を申し出るが、わずか数秒で結審。デニスは愛する息子の前で土地家屋の明け渡しを命じられる。

ローンに苦しむ者と、解決策を見つけられない者の末路、そんな男たちを追いつめるブローカー。5分間で物語の基本的な状況が手際よく語られるが、物語はこの後、観客の予想もしなかった方向へと転がっていく。監督、脚本家が入念にリサーチを重ねた上で製作にとりかかった本作は、“現代アメリカのある側面”が生々しく描き出されており、最後の最後まで緊迫した展開が待っている。

『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』
1月30日(土)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国順次公開