ダビンチへの思いを語った中井貴一

 俳優の中井貴一が26日、東京都内で行われたBS-TBS開局15周年特別企画「中井貴一のヨーロッパ大紀行~天才ダ・ヴィンチからの挑戦状」の囲み取材会に出席した。

 死後500年近くがたちながら、今も人々を魅了してやまないダビンチの作品群。番組では“万能の天才”と呼ばれるダビンチの素顔を求めて、ナビゲーターの中井がヨーロッパを旅する。

 ダビンチとの出会いを問われた中井は「20代後半に仕事でヨーロッパに行った時。ルーブル美術館に行くと、ある絵の前ですごい人だかりができていた。全然予備知識もないまま行ったので、何だこの人だかり…と思っていたらそれがモナ・リザだった」と振り返る。

 また、ダビンチにまつわる新発見は毎年続々と発表されており、中井も「ダビンチの作品というより、何でこの人は今でも語り継がれるような謎を残したのか、残せたのか…ということに興味がある」と語った。

 さらに「実はみんなが『モナ・リザはいいよね』と言うから“いいんだろうな”と思っている人が大半だと思う。俺もその中の一人。『すげえーっ』て言っているけど、何がすげーのか分かっていない」と笑いを誘い「今までの番組は、モナ・リザはすごいという前提で始まったけど、今回は違う。よく分からない、何がいいの?というところから始まる番組にしたい」と意気込みを語った。

 今後行われる約2週間のロケでは、ダビンチの研究者や、彼にまつわる人物など15人に中井がインタビューを実施する予定。中井は「一番知りたいのは科学的なことよりも、ダビンチは幸せだったのかなということ。これだけ後世に名を残しているけど、その時代に生きて、純粋に人としてどうだったのか。(インタビューでは)研究されてきた人に『どうだったと思います?』と聞いてみたい。答えるのに苦しまれると思いますが…」と期待に胸を膨らませていた。

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