共通化後の絵文字の概要と表示イメージ

NTTドコモとKDDI、沖縄セルラー電話、イー・アクセスの携帯電話事業者4社は、今年5月以降、携帯電話のメール(キャリアメール)で使われる「絵文字」を、ドコモのiモードメール・spモードメールで使用している絵文字をベースとしたデザインに統一すると発表した。

これまで他社の携帯電話宛に絵文字入りのメールを送信した場合、受信側の携帯電話では各社独自の絵文字に置き換わり、送信者が意図しない絵文字が表示されることがあった。ユーザーからは、「微妙なニュアンスが伝わりにくく、誤解を与えてしまうため絵文字を統一してほしい」という要望が多く寄せられていた。

こうした要望を受けて、携帯電話事業者間で検討・協議した結果、メールサービスでの絵文字共通化に向けた取り組みの一環として、ドコモの絵文字をベースとしたデザインに統一することにした。共通化によって、iPhoneを除く、ドコモ、KDDI、沖縄セルラー、イー・アクセス(イー・モバイル)、ウィルコムの端末で、同じ絵文字を利用できるようになる。

KDDIと沖縄セルラー電話は、5月上旬から、auのEメール(@ezweb.ne.jp)とSMSの絵文字デザインをリニューアルし、ドコモの絵文字にないau絵文字は、新たにドコモ絵文字のデザインを基調に制作する。なお、従来のau絵文字の一部は、デコレーション絵文字として端末にプリセットする。対応機種は、2012年夏以降に発売するすべてのau携帯電話、Android搭載スマートフォンとAndroid 4.0以降を搭載したスマートフォン。

イー・アクセスは、EMnetメール、emobileメール、SMSで利用できる絵文字をリニューアル。対象の絵文字は238個で、ドコモの絵文字を採用している他社携帯電話宛にメールを送信した際に、統一したデザインの絵文字を表示する。今回の共通化でも、すべてのデザインの統一はできていないが、これからも互換性の向上に取り組んでいく。対応機種は、今後発売するイー・モバイル携帯電話。Android搭載スマートフォンは、EMnetメールアプリ、emobileメールアプリのバージョンアップによって対応する予定。