2019年7月、令和初となる大相撲名古屋場所が開催されました。スー女である私は6日目、昨年に続き2回目となる、ドルフィンズアリーナでの現地観戦をしてきました。

ここでは、「いつか名古屋場所の観戦に行きたい」と思っている方向けに、名古屋場所の基礎知識や会場へのアクセス、現地での楽しみ方、さらには朝稽古見学についてご紹介します。

大相撲名古屋場所はいつ?

15日間の戦いが行われる大相撲の本場所は年6回、奇数月にあります。1、5、9月は東京・両国国技館、3月は大阪・エディオンアリーナ、7月は愛知・ドルフィンズアリーナ、11月は福岡・福岡国際センターで行われます。

会場入口

2018年は7月第2週目の日曜に初日を迎えましたが、2019年、2020年は7月第1週目の日曜に初日を迎えます。7月中旬以降の激しい暑さがスタートする前に幕を開けるのはありがたいかも…。

ただ、1年で最も暑い時期であり、しかも暑いことで知られる地域で開催されるのが名古屋場所です。力士や行司、呼び出しなど、相撲の仕事に従事する人たちは暑さとの戦いにも勝ち抜かなくてはなりません。

会場の観客席はというと、エアコンがガンガン効いていて、少し肌寒いほど。とくに私が座ったことのある、会場上のほうの1人マス席・椅子席はわりと寒いです。

体感による個人差はあると思いますが、薄手の羽織ものを持っていくなど、エアコンによる寒さ対策をしておくと安心といえます。

大相撲名古屋場所、会場へのアクセスは?

ドルフィンズアリーナ

東京から名古屋場所を見にいくなら、名古屋駅到着後、(1)市営地下鉄東山線で栄駅→市営地下鉄名城線で市役所駅、(2)市営地下鉄桜通線で久屋大通駅→名城線で市役所駅、などのルートが一番近くて安いです。乗車時間だけでいうとどちらも7分で、料金は240円。

市役所駅7番出口を出ると案内があるので、それに従って進みます。名城公園を左手に5分ほど歩いていくとドルフィンズアリーナに到着。相撲のぼりが立てられているのを見ると、「大相撲を見にきたなあ」と気分が高揚すると思います。

大相撲名古屋場所、何時くらいに行けばいい?

相撲のぼり

大相撲の本場所は8時半頃(※)から18時まで行われます。番付の低い順となる、序ノ口、序二段、三段目、幕下、十両、幕内…と取組が進んでいきます。

13時台になると幕下の取組、14時15分頃に十両土俵入り、14時35分頃から十両の取組、15時40分頃から幕内土俵入り、15時55分頃から横綱土俵入り、16時に中入りで、16時10分頃から幕内の取組、とおおよそのタイムスケジュールは決まっています。取組の数によって変わることはあります。

1枚のチケットで最大10時間近く観戦できる稀有な競技。とはいえ、そんなに長時間観戦するのはさすがに疲れますよね。実際、初めて相撲を見にいく人からは「何時くらいに行けばいい?」と聞かれることがあります。

(※13日目からは10時頃から)

私のおすすめは12時〜13時頃に会場入りすること。大きくふたつの理由があります。ひとつは、13時台に始まる幕下の取組を見たい、というのが大きな理由です。

幕下の取組。土俵の奥にいるのは大きな体の安芸乃山さん

幕下という地位はもう少し上にいくと、十両以上の「関取」と呼ばれる地位に上がるポジションで、十両に昇進すると月給が100万円超もらえることになります(幕下以下は無給)。

給料がもらえること以外にも、着るものや履きものが変わったり、個室が与えられたり、身の回りの世話をしてくれる付け人がついたり、「◯◯関」と呼ばれるようになったりと待遇が激変します。それゆえ関取に限りなく近い地位ともいえる、幕下上位の取組は見ていてヒリヒリするものがあります。とても見応えのある相撲を見られるはずです。

ふたつめの目的は、昼食を食堂で食べたり、売店で本場所にしか売られていない弁当を買って食べたりして、18時までの長丁場に備えること。名古屋場所の食堂は1階にあり、力士が入退場する花道に近いです。運が良ければ、推し力士の入退場に遭遇できる可能性も。

さらに、名古屋場所の食堂は他の会場とは異なり、力士と観客の兼用です。そのため取組が終わった後、食事をとっている力士を見かけることも珍しくありません。推し力士にソフトクリームなどの甘いものを買って差し入れし、談笑しているファンの姿を見たこともありました。

いろいろな意味でアットホームな会場ともいえるのが、ドルフィンズアリーナの特徴です。食堂のメニューは定食やカレーなど、お腹を満たせるものが一通り揃っています。観戦に行ったら一度はふらりと立ち寄ってみるのがおすすめです。