“自己肯定感”が低い子どもが多い日本

文科省「高校生の心と体の健康に関する調査」です。

自分自身をどう思うかについて、「私は価値のある人間だと思う」の回答。

アメリカ・・・89.1
中国・・・87.7
韓国・・・75.1%。
日本・・・36.1

日本の子どもが自己肯定感が低いのです。なんだか悲しいですよね。

なぜ、こんな結果になってしまうのでしょうか。
『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がお話ししたいと思います。

“自己肯定感”が低いのは、ある文化のせい!?

日本には“謙遜の美徳”の文化があります。
相手に敬意を表すために自分を低く見せる文化です。

ご飯の前の挨拶の「頂きます」も食事そのものと、ご飯を作ってくれた人に対する感謝の気持ちを表すへりくだりの言葉(謙譲語)なのです。

でも、これって、使い過ぎると時と場合により自分自身にも、また褒めてくれた相手にも良くない印象を与えます。

特に子どもに対しては自分のことと一緒くたにして“へりくだり”をしない方がよいと私は思っています。

“我が子”は“粗品”と同じ?

ある家に客人がやって来ました。
「つまらないものですけど」って置いて行った手土産。開けたら、なんと“虎屋の羊羹”。「虎屋に悪いじゃないか!」と思います。

でも、そんな風に思うのはむしろ少数派で、もし、「あなたと仲良くしたいので、普段は絶対に自分では買わない高級菓子を、なけなしのお金を払って買ってきてしまいました。どうぞ、食べてください!」なんて本音を言ってしまったら「何とも厚かましいヤツ」と思われてしまいます。

「有名菓子店のお菓子ですが、あなたのような立派な方のお口に合いますでしょうか。」の意味もあり相手を高めるときに使います。

良好な人間関係を保つための潤滑油のような言葉ですね。