舞台「『スーベニア』SOUVENIR~騒音の歌姫~」の制作記者発表が29日、東京都内で行われ、出演者の三田佳子、京本大我、菊地美香、池田努、星奈優里と、公演ごとに変わるストーリーソングステラーの一人であるジェロが出席した。

 舞台は100年前に実在したフローレンス・フォスター・ジェンキンスというソプラノ歌手と、彼女を支えた人々の情熱や心温まる友情を描く。11年前にオフブロードウエーで初演され、翌年にブロードウエーで再演されてロングランとなった。

 46歳で歌手を目指し、調子外れの歌唱力にもかかわらず絶対的自信と音楽への情熱で聴衆を魅了したジェンキンス役の三田は、劇中で着用する豪華衣装で登場し、「なんで(この役を)受けちゃったんだろう。命懸けです。天命だと思ってやらせていただきます」と語った。

 彼女に恋心を抱くマネジャーのデュークを演じるジャニーズJr.の京本は「僕自身も歌が好きですし、新鮮な役なので緊張するけど楽しみです。(出演者中)最年少なので、いろいろなことを教えていただき、とにかくがむしゃらに演じ切りたい」と熱く意気込みを語った。 

 端正なルックスと美しい歌声が人気の京本は、2006年からジャニーズJr.として活動を始め、現在21歳。父親は俳優の京本政樹で、今作での三田との共演には父親も驚いていたという。15年からはジャニーズJr.のジェシー、森本慎太郎、松村北斗、田中樹、髙地優吾と共に結成されたユニット、SixTONES(ストーンズ)に所属、昨年12月から今年1月27日まで帝国劇場で上演された舞台「ジャニーズ・ワールド」などに出演している。個人での活躍の幅も拡大しており、4月からNHK総合で放送予定の時代劇「鼠、江戸を疾る2」にレギュラー出演、4月10日から5月15日まで滝沢秀明主演舞台「滝沢歌舞伎2016」に出演するほか、6月28日からは昨年オーディションで抜擢されたミュージカル「エリザベート」への再登板も決定している。

 会見では三田から「かわいすぎてお人形さんみたい」と言われていた京本。俳優としても歌い手としても伸び盛りの京本が、歌やダンスも交えた今回の舞台「『スーベニア』~」で、どんな新たな一面を見せるかにも期待がかかる。

 舞台は、2月19日~3月6日、都内、Bunkamura シアターコクーン、3月9日~3月10日、大阪、サンケイホールブリーゼで上演。