「BCN AWARD 2016/BCN ITジュニア賞 2016」の表彰式

BCNは(奥田喜久男 会長兼社長)、1月29日、東京・千代田区の東京国際フォーラムで、IT・デジタル家電のジャンル別に年間販売数量No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD 2016」の表彰式と、すぐれた技術をもつ若者を表彰する「BCN ITジュニア賞 2016」の表彰式を開催した。

「BCN AWARD」は、全国の家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづいて、部門(ジャンル)ごとに年間の累計販売数量が最も多かった企業を表彰する賞。17回目となる「BCN AWARD 2016」の対象期間は2015年1月1日~12月31日で、ハードウェア87部門、ソフトウェア33部門の計120部門・58社が受賞した(詳しくはこちら)。

会場には「BCN AWARD」受賞企業やデータ提供店の代表者、「BCN ITジュニア賞」を受賞した学生、指導教員など総勢200人以上が一堂に会した。

開催に先立ち、「BCN AWARD」の実行委員長を務めるBCNの道越一郎エグゼクティブアナリストが「2025年に向けて」というテーマでプレゼンテーション。「『BCN AWARD』と『BCN ITジュニア賞』の受賞式に集まったみなさんこそ、新しいデジタルの時代を切り開くカギだ」とデジタル家電市場を活性化するための持論を展開。新しい市場のキーワードとして「コネクティビティ」「イノベーション」「グローバル」の三点を挙げた。

今年で17回目の「BCN AWARD」と、11回目の「BCN ITジュニア賞」。道越エグゼクティブアナリストは、二つの賞をこの先10年かけて融合させていくと宣言。BCNが、企業と若い世代を結びつける役割を果たすことで業界に貢献していく考えを示した。

「BCN AWARD 2016」の表彰式では、データ提供店と主催のBCNがプレゼンターとなり、受賞企業にそれぞれトロフィーを授与した。受賞企業の代表は会場の中央に敷かれたレッドカーペットを歩いて壇上に登り、受賞部門の刻印されたクリスタルのトロフィーを受け取った。

トロフィー授与の合間には、道越エグゼクティブアナリストが会場の受賞企業の代表者に公開インタビュー。インタビューを受けた受賞企業の代表者は「BCN AWARD」獲得の要因や今年の豊富などを語った。

「BCN ITジュニア賞 2016」では、5チームと個人5人の計27人に、それぞれ賞状とトロフィーが授与された。受賞者を代表して挨拶に立った山梨県立谷村工業高校の山口勝士さんは今回の受賞に感謝を述べ、「世のため、人のためになる仕事ができるように精進したい」と今後のさらなる活躍を約束した。

昨年から表彰を行っている「BCN ITジュニア特別賞」では、中国・四川省の成都で開催された「第2回GalBoa杯」の特別賞を受賞した四川大学の王凱さん、成都東軟学院の任世寛さんを表彰。さらに、震災復興の一環としてIT技術者の育成に力を入れる一般社団法人 イトナブ石巻にも特別賞が贈られた。

表彰式の最後には、「BCN AWARD 2016」の受賞企業を代表してASUS JAPAN株式会社のEmilie Lu(エミリー・ルー)社長が登壇。ASUS JAPANは11年連続でマザーボード部門を制したほか、今回から新設したSIMフリースマートフォン部門でもNo.1に輝いた。「名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います」と、英語で感謝を口にしたルー社長は「『ZenFone』シリーズの掲げる『ワンランク上の贅沢を、誰にでも』というコンセプトは、日本でも必ず受け入れられると信じていた」と受賞の感想をコメント。スピーチの最後には「See you next year(また来年お会いしましょう)」と、力強い言葉で次回の受賞を誓った。

データ提供店の代表として挨拶に立ったエディオンの岡嶋昇一副会長は「経済の変動が激しいなか、デジタル家電業界は“芽吹き”の時期にある」とコメント。「メーカーサイドではIoT(モノのインターネット)のような新しいジャンルが、販売店サイドではECを中心として新しいオムニチャンネルが台頭しており、これからが大変楽しみだ」と今後の市場に期待を込め、約2時間にわたる表彰式を締めくくった。

■お知らせ

「BCN AWARD」特設ページでは、1999年の年間データにもとづく「BCN AWARD 2000」以降の年度別受賞企業や、部門別受賞企業を紹介しています。販売数量1位の「BCN AWARD」受賞企業を含め、部門ごとにシェアトップ3メーカーとその販売数量シェアを公開していますので、ぜひご覧ください。