赤澤燈らが生きた芝居で描く『回転する夜』開幕

2016.2.2 11:11配信
PONKOTSU-BARON project 第2弾 『回転する夜』ゲネプロより PONKOTSU-BARON project 第2弾 『回転する夜』ゲネプロより

1月30日、PONKOTSU-BARON project 第2弾 『回転する夜』が、東京・紀伊國屋サザンシアターにて開幕した。

PONKOTSU-BARON project 第2弾 『回転する夜』チケット情報

赤澤燈、西島顕人、味方良介の若手俳優陣を中心としたPONKOTSU-BARON project。『オズからの招待状』以来約2年ぶりとなる公演は、2007年に劇団モダンスイマーズにより上演された同作を、嘘を感じさせない生きた芝居、リアルな演出に定評のある和田憲明が演出する。

物語は、とある田舎町の、海に面した丘の上に建つ豪華な一軒家が舞台。兄夫婦と同居し2階の部屋で何不自由のない生活を送る、ひきこもりの青年ノボルを赤澤が演じる。

この舞台で描かれるのはおおよそふたつのシーンだ。ひとつは、熱を出して寝込んでいるノボルが夜に目覚め、義姉・千穂(「ナイロン100℃」木乃江祐希)が薬を持ってきてくれるシーン。もうひとつはノボルが引きこもりになる前、幼馴染のアツシ(味方)とニッキ(「Dotoo!」逸見宣明)、ヤースケ(島丈明)が遊びに来ているノボルの部屋で兄・サダオ(西島)が千穂と結婚すること、父親の仕事を継ぐことを告げるシーンだ。ノボルはこのふたつのシーンを行ったり来たりする。それは夢なのか、過去を生きなおしているのか――。「あの出来事のせいで今引きこもっている」とノボルが考える過去をひとつずつやり直していく。しかし、やり直すたびに現実が前向きに進んでいく……というわけではない。設定はファンタジーとも言えるが、描かれているものはリアルだ。

舞台では同じシーンを何度も繰り返す。しかし、(ノボルの意思で)毎回少しずつ変わっていくため、例え同じセリフでもトーンが変わり、生まれる感情も違う。それをキャスト陣がち密な芝居でみせていくのだ。結果、同じシーンをやり直すごとにそれぞれの感情や現実があぶりだされ、登場人物の輪郭を印象的に描いていく。

主役のノボルを演じる赤澤は初日を控え「リアルな人間模様を追求し、段取りや決まりごとやセリフ感なく、その場に生きてるように演じる稽古を積んできました。それって実は当たり前のようで凄く難しいものなんですが、和田憲明さんご指導のもと、どうにか、ここまで来ました!! リアルで生々しい人間模様を舞台上で表現できるよう、精一杯頑張りますので、皆さまには、是非、その目撃者になって頂ければと思います」とコメントを寄せた。

PONKOTSU-BARON project 第2弾 『回転する夜』は、東京・紀伊國屋サザンシアターにて2月7日(日)まで公演。ゲストを迎えたアフタートークが行われる公演も。

撮影・取材・文:中川實穗

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