ヴィスコンティと美しき男たち

映画史に輝く名作『山猫』の4Kバージョンと、『ルートヴィヒ』のデジタルリマスター版が5月に日本で公開されることが決定した。巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督の生誕110周年、没後40年を記念して行われれるもので、映画ファンにはたまらないひと時になる。

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シチリアの名門貴族の栄華と終焉を圧倒的なスケールで描いた『山猫』は、バート・ランカスター、アラン・ドロンらの名演、画面の細部にまで貫かれたヴィスコンティの美学が多くの人々を魅了し、何度も上映されてきた。2010年には、マーティン・スコセッシが設立したザ・フィルム・ファンデーションが1万2千時間をかけて褪色したフィルムを復元。今回は初の4K素材での上映になる。

『ルートヴィヒ』もまたヴィスコンティの傑作として人気の高い作品だ。18歳で即位した美しくも孤独な王ルートヴィヒII世の狂気を描いた作品で、デジタルリマスター版での上映は初となる。

ヴィスコンティと美しき男たち ~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~
『山猫』(1963年/イタリア=フランス)
『ルートヴィヒ 完全復元版』(1973年/イタリア=フランス=西ドイツ)
5月よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開