『オデッセイ』(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

今週末から公開になる映画『オデッセイ』の本編映像の一部が公開になった。本作は、地球から遠く離れた火星に取り残されてしまった男がサバイバルし、生還を目指す物語だが、感動的なドラマや緊迫するシーンだけでなく、笑えるシーン、ワクワクするシーンがふんだんに盛り込まれている。

その他の画像/予想外な本編映像

『オデッセイ』は、火星での有人探査の最中、ひとり取り残されてしまった宇宙飛行士のワトニーが、空気も水も通信手段もない過酷な環境の中、知恵と強い精神力を発揮して生き延びようとする姿を描いた作品だが、重いムードや緊張感が延々と続くような映画ではない。このほど公開された映像では、地球のNASAにいる者たちが、火星でひとりぼっちのワトニーの現状を案じ、彼は死んだと思い込んで脱出してしまった残りのクルーに“ワトニーが生きている”というべきかどうかで議論になる。ひとことでいうと緊迫したシーンだ。

その頃から火星では、ワトニーが記録用カメラに「このままじゃ死ぬ」と語りかけていた。理由は……船長が残していった音楽ファイルがすべて懐かしいディスコ音楽ばかりだからだ! ワトニーは「このディスコ音楽を聴き続けたら死ぬ。船長、21世紀の音楽はないんですか?」と悪態をつく。先ほどの緊迫感のあるシーンからは想像もできない展開で、思わず笑ってしまうシーンだ。

ワトニーはこの映像のように、ムダに落ち込んだり取り乱したりすることなく、ユーモアのある語り口やギャグを忘れず、計画を立てて、科学的な力を駆使して生き延びようとする。そして火星では、ナウで、ヤングなディスコ音楽がガンガンに流れている! 絶望的な状況と、それを乗り越えるユーモアと知力。ありそうでなかった意外な組み合わせが『オデッセイ』の最大のポイントで、公開された映像では本作の魅力の一端を味わうことができる。

『オデッセイ』
2月5日(金) TOHOシネマズスカラ座ほか全国ロードショー