『愛と誠』試写イベントに登場した(写真左から)三池崇史監督、妻夫木聡、斎藤工

三池崇史監督が毎年開催している“三池崇史 presents 大人だけの空間”と題されたイベントが18日にビルボードライブ東京で行われ、監督最新作『愛と誠』のトークショー付き試写会に三池監督、妻夫木聡、斎藤工が出席した。

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梶原一騎・ながやす巧の名作コミック『愛と誠』を原作に、今回で4度目の実写化となる本作は、1970年を舞台に超不良の大賀誠(妻夫木)と名家のお嬢様・早乙女愛(武井咲)を軸に描く純愛映画。斎藤は、クラスメイトの愛を一途に想う優等生・岩清水を演じている。

先日行われた完成披露記者会見で、本作について「よく分からない」と発言した妻夫木は、「僕、さすがにあの後反省したんですよ。あの日本語は間違いでしたね。『他にみたことがない』って言いたかった」と釈明のコメント。それに対し三池監督は、「俺は、映画観たあとに『やっちまったな』って思ったから、その発言は間違いではないけどね(笑)」と話し、その後も「カンヌ映画祭は無理だね」と自虐的な発言を飛ばしていた。いっぽう「今年の邦画ナンバー1」と言い切る斎藤は、劇中で愛に向かって「君のためなら死ねる!」と言う熱い男を演じているが、「普段言わないようなセリフばかりなのに気持ちがいい撮影だったし、役者人生の中で一番違和感がない役だった」と振り返り、三池監督も「俺も、撮っててそう思ったよ。斎藤君はこの映画で役者のピークというか、クライマックスをむかえたよね」と絶賛した。

妻夫木は最後に、「この映画の見どころとか、ジャンルとか、やっぱりよく分からない。というより、それに留めたくないっていうのが本当の気持ち! もっと自由な気持ちで観てほしいし、かと言って純愛エンターテイメントかって言ったら違うと思う(笑)どんなジャンルにも当てはまらない素晴らしいものが出来たんじゃないかな」と本心を交え、本作をアピールした。

『愛と誠』
6月16日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー