情報に振り回されてない?

クイズです。

“医者になるのは長男が多い”

この言葉を聞いてどう思いますか?

「ああ、やっぱり第一子は刺激が多いから頭よくなるのね」と思った人、よく分析してみましょう。

一人っ子だって長男。だから元々分母の長男の数が圧倒的に次男、三男よりも多いのです。だから、それに比例して医者になるパーセンテージも多くなるのは当たり前のことなのです。

次のクイズです。

“脳梗塞になる人は4時間前以上に白米を食べていた人が多い”

三度の食事の中で白米は一番多く食べられています。だから、脳梗塞になる人のパーセンテージも自動的に上がります。

これと同様にニュースで「東大生が犯罪を犯した」と流れると「勉強ばかりしていたから道徳心が育っていない」と根拠なく非難する人がいます。でも東大に行かないで犯罪を犯した人はもっと多くいるのです。

 できないから劣等感を感じてしまう

よく、入学前に「文字や数字など知りすぎると、小学校の授業に飽きてしまうのではないか」「授業を素直に受ける姿勢がつかないのではないか」と心配する保護者がいますが、実際はそんなことはありません。

小学校では算数が一番出来る子が算数の授業に集中しています。更に宿題も欲しがります。ますます学力がアップします。わかるから楽しいのが人間です。「知っているからつまらない」なんてことは逆に起こらないのです。

反対に授業内容がチンプンカンプンで集中できない、また入学した時点で自分の名前も読み書き出来ない、数が数えられないと「自分だけが出来ない」と自信をなくし、つまずいてしまうことは良く起こることです。

複雑な要因が絡み合って人として作られます。知能は高く勉強ができて社会貢献している人もいれば、社会に適応できずにいる人もいます。

英才教育を施してこれがプラスになるかならないかは、知識を与えたことそのものではなく、「どう育てられたか」ではないかと思います。

皆さんはどうお感じになりますか?