『オデッセイ』 (C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved

「ぴあ」調査による2016年2月5日、6日のぴあ映画初日満足度ランキングは、リドリー・スコット監督、マット・デイモン主演のSF大作『オデッセイ』がトップに輝いた。2位に重松清の同名小説を小出恵介主演で映画化した人間ドラマ『十字架』、3位にしげの秀一の大ヒット漫画を3部作で映画化したアニメーションの完結編『新劇場版「頭文字D」 Legend3-夢現-』が入った。

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1位の『オデッセイ』は、アンディ・ウィアーのベストセラー小説『火星の人』を基に、火星にひとり取り残されてしまった主人公ワトニーが、知恵と強い意思をもって生き延びようとする姿を描いた作品。出口調査では「希望を忘れず明るくサバイバルという作風が新鮮」「科学的な描写やサバイバルの数々にワクワクした」「ひとりぼっちの主人公がユーモアを失わないでいるところがアメリカ人らしい」など、絶望的な状況にありながらも決して暗くならないストーリーが好評を集めた。

“絶望的な状況”は多くのSF映画で描かれてきたが、それらに登場する主人公とは違い、ワトニーは強靭な力や特殊な魔法は使えない。あくまで彼は考え、計算し、科学的な方法で困難を乗り越えていく。観客は「宇宙で生きていくという設定が良い」「必死に考えて生きようとした姿に感動」「生きるために化学物質から水を作るところが面白い」「じゃがいもを作る上でのアイディアから生命力の強さを感じた」などの声があがった。

ユーモアを忘れず、諦めず、考え抜いてサバイバルしてきたワトニーだが、彼の目的は地球への帰還だ。「先が見えない展開にドキドキした」「最後の帰還シーンは息が止まりそうだった」「救出シーンは手に汗握るほどスリリング」といった感想が寄せられ、ユーモアも緊迫感も満載の本作を、観客は最後まで楽しんだようだ。

(本ランキングは、2/5(金)、6(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

『オデッセイ』
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