写真左より、侍ジャパン・稲葉篤紀監督、WBSCリカルド・フラッカーリ会長、NPB・斉藤惇コミッショナー 写真左より、侍ジャパン・稲葉篤紀監督、WBSCリカルド・フラッカーリ会長、NPB・斉藤惇コミッショナー

7月22日、『第2回 WBSCプレミア12』の記者会見が行われた。今大会は男子野球の世界ランキングトップ12が参加。『東京五輪2020』の予選も兼ねて、アジア・オセアニア最上位国と北中南米最上位国の2か国が出場権を獲得する。また、今大会は投球時、イニング交代時の時間制限を設けるとともに、1試合に1度失敗するまでリプレー検証の要求ができる。

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侍ジャパンを率いる稲葉篤紀監督は「トロフィーを前にして身が引き締まる思い。日本以外は『五輪』出場枠を勝ち取るために激しい戦いになる。台湾ラウンドから優勝のために全力で臨みたい。熱い戦いをし、優勝することで侍ジャパンのユニホームに憧れ、野球に興味を持つ子どもがひとりでも増えるようひとりの野球人として願っている。全力で戦う」と意気込みを語った。

侍ジャパンは選手たちの負担を考慮し、来春の強化試合を行わないとのこと。代わりに『日本シリーズ』開催中の10月21日(月)に日本代表は集合し、最長1か月に亘り『プレミア12』を戦う。指揮官は「『東京五輪』までに集められるのは11月が最後。チームとしてやれることをやっていかないといけない。ポイントは熱い気持ちを持った選手たちと戦っていければ。『プレミア12』と『五輪』では人数の違いなどもあるが、しっかりしたチームを作り、来年に繋げたい」

監督が目指す野球は「スピード&パワー。走るのが苦手な選手でも隙があればしっかり突かなければならない」とキッパリ。さらに指揮官は前回大会3位に終わった悔しさを忘れられないと言う。

「打撃コーチとして参加した4年前。準決勝で逆転負けを喫した韓国戦は今でも心の中に残っている。私の中で教訓になっている」

ベストメンバーか、試したい若手も組み込むのか、具体的な選手選考を問われた稲葉監督はこう答えた。

「勝てるメンバーを集める。試すのは(3月の)メキシコ戦まで。若い選手の力も必要になってくるが、勝てるメンバーを揃えていく。『東京五輪』の土台となるチーム、『東京五輪』を見据えたチームにしたい」

『第2回 WBSCプレミア12』は11月2日(土)~8日(金)に行われるメキシコ、台湾、韓国でのオープニングラウンドを経て、各グループ上位2チームが勝ち進む11月11日(月)~17日(日)・東京ドーム、ZOZOマリンスタジアム千葉でのスーパーラウンドに突入。グループAはメキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ、Bは台湾、日本、ベネズエラ、プエルトリコ、Cは韓国、オーストラリア、キューバ、カナダ。スーパーラウンドのチケットは10月1日(火)午前10時より一般発売。

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