猫と戦うギター弾き、しぶとい猫に完敗

マドリード在住のギタリストToni Martinezさんと、その飼い猫さんとのギターセッションというか、仁義なき戦い動画。

動画のスタートから戦いの火ぶたは切って落とされます。ビデオのスタンバイと同時に、猫は膝の上を陣取るものの、すぐに奪還されて下野。しかし、裏側のシェルフを伝い、手薄になった脇の下から果敢にアタック。再度膝上に陣地を構えると、動かざること山の如し。

再三にわたる振り落とし工作にも涼しい顔で、ギターの弦に直接攻撃を開始。1分17秒には、「ガシャ」っとギターを奏で、それを皮切りに、弦をさばく手指へ甘噛みでラッシュを仕掛けます。これにはToni Martinezさんも大笑い。1分47秒の熱戦は、猫の圧勝と相成りました。

ギター弾きの上に乗る猫、頭部を占拠しご満悦

ギターを弾けば、猫が集まる。猫が集まりゃ、再生数増える。

そんな意図なのかはまったくもって定かではありませんが、ギターを引く青年の頭を占拠する猫が観測されました。

猫が出ていれば動画の再生数は伸びるかというと、そんなことはなくて、「猫抜きでも面白い状況なのに猫がいる」とか、そーいう話題でもないと、世間の皆さまの不可分所得ならぬ不可分時間は相対的に減りつつある今日この頃ですから、見向きもされないわけです。書いてて耳が痛いですね。

自分のことは、華麗に棚へ上げまして、今回の動画も、頭をカジカジする猫のみならず、無理な体勢でギターを弾く腕前も、なかなかのものという、一粒で二度おいしい動画となっております。

頭にマタタビが隠されていたのか、はたまたマタタビがギターを弾いているのか、と思わせるほどに、頭を占拠する猫。演奏中も動かざること山の如し。毛髪を侵略すること火の如く。曲の山場にゃ頬にシッポをそよぐこと風の如し。残念ながら、静かなときが見当たらず、林の出番がありませんでした。

足下にはもう一匹の黒猫も、終始スリスリしていましたので、やっぱりあの青年がマタタビの精なのではないかと思わせるほど、猫モテ力の高いギター弾きでありました。

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