もう、善戦はいらない。欲するのは、タイトルだ。ペトロヴィッチ体制5年目を迎える浦和レッズの『明治安田生命J1リーグ』1stステージ、『ACL』のチケットが今週末発売となる。

浦和レッズ チケット情報

過去3シーズンの悔しさは忘れてはいない。2015年は無敗で1stステージを制覇し、年間勝点72を稼ぎながら、サンフレッチェ広島が最多記録となる勝点74を叩き出し2位に甘んじた。さらに3位・ガンバ大阪との『明治安田チャンピオンシップ』準決勝に敗れ、3位に後退した。2014年は残り5試合で1勝2分2敗と失速し、G大阪に勝ち点5差を逆転された。2013年も残り3試合で勝点1差の2位につけながら、3連敗を喫した。

『明治安田J1』だけではない。『天皇杯』では9年ぶりに決勝に勝ち上がったものの、『明治安田CS』のリベンジはならず、G大阪に返り討ちに遭った。『ACL』はいいところなく、1勝1分4敗でG組最下位に沈んだ。

攻撃的なサッカーを貫く心意気はよし。しかも、徹底した戦術理解のもと、美しく連動したパスサッカーを具現化している。安易にカウンターサッカーに走らず、あくまで「浦和のサッカー」にこだわりタイトルを目指す姿勢には、尊敬の念を禁じえない。だが、チーム、サポーターとも、タイトルを渇望しているのも確か。

タイトル奪取のために、今季はピンポイント補強を敢行した。スロベニア代表DFのイリッチ、CBとボランチを両立するU-23五輪代表主将の遠藤航、左右を問わずSB、サイドアタッカー、さらにボランチもこなす駒井善成が加入。遠藤は新入団発表の席で「レッズはここ最近悔しさをすごく味わっている。そういう悔しさを感じながら、しっかり戦わなければいけない。自分の特長である守備でよさを出して、このチームにタイトルをもたらせるような活躍をしたい」と意気込みを語った。

ミシャが掲げるサッカーは、思い切ったラインの押し上げと阿吽の呼吸が必要不可欠なため、新戦力が連携を深めるまで時間を要する。ゆえに主将・阿部勇樹や背番号10・柏木陽介、日本代表GK・西川周作の手綱さばきも重要になる。そして、最も重要なのが、シーズン終盤の大一番で勝ち切るメンタルの強さとコンディションのピーキングである。

2013年6位、2014年2位、2015年3位……。“4度目の正直”となる今季は、もう「失速の浦和」とは言わせない!

1stステージ・3月6日(日)・ジュビロ磐田戦、12日(土)・アビスパ福岡戦、4月1日(金)・ヴァンフォーレ甲府戦、16日(土)・べガルタ仙台戦、29日(金・祝)・名古屋グランパス戦、5月14日(土)・アルビレックス新潟戦、『ACL』2月24日(水)・シドニーFC戦、4月5日(火)・広州恒大戦のチケットは2月13日(土)午前10時より一般発売。会場はすべて埼玉スタジアム2002。