親が絶対に気をつけるべき意外な「場所」

小宮さんが注意すべきと指摘している場所があります。

それは、「トイレ」。

日本のトイレは男性用、女性用、障害者用とわかれていますが、なかでも障害者用は「だれでもトイレ」となっており、誰でも利用ができるものとなっています。

誰でも利用できるということは、その分犯罪につながる可能性が高くなると考えられます。

公共施設のトイレに子どもひとりで行かせるのは大変危険なこと。お父さん、お母さんと一緒に行くことで防犯対策をしましょう。

また、郊外型のショッピングモールも注意が必要です。

施設の構造上、周囲から見えにくい場所にトイレが設置されている場合があります。

そんな場所に子どもが一人で現れたら……。言葉巧みに近づいた犯罪者によってトイレに連れ込まれる可能性がでてきます。

たくさんの人がいるショッピングモールは、「誰かが見てくれているだろう」と安心しがちですが、実は全くの逆。犯罪のリスクがあることを認識しておきましょう。

犯罪者にとっては「入りやすい」

記憶に新しいところでは、香芝市のリサイクルショップで女子児童(小6)がトイレに行くと言って家族と離れ、そのまま誘拐された事件が2015年に発生しました。

容疑者の男は女子児童を拉致し、車に乗せて自宅に連れ去ったのです。監禁された女子児童は無事保護されましたが、一歩間違えたら大事件にもなっていました。

「日本では、男女の入り口が隣接していたり、入り口が一つで中で左右に分かれているという構造の公共トイレをしばしば見かけますが、これは犯罪者にとって『入りやすい』危険な場所にほかなりません」(同書より)

つい大丈夫だろうと思いがちなトイレですが、やはりここは親が一緒に行くことが良いでしょう。

「トイレくらい一人でいけるから大丈夫」は、取り返しのつかない事件の“きっかけ”になりかねません。しっかり、事前の防犯をしたいところですね。

これからお子さんの春休みシーズンやゴールデンウィークが待っています。ぜひ、お子さんの防犯体制をいま一度チェックしてみましょう。

『子どもは「この場所」で襲われる』小宮信夫著