(写真左から)石橋凌、尾野真千子、渡部篤郎、真木よう子、堀切園健太郎監督

実在する国際テロ捜査専門の諜報部隊“外事警察”の姿を描くNHKドラマの劇場版『外事警察 その男に騙されるな』の完成披露試写会が19日に、都内で開催され、ドラマに引き続き主演を務める渡部篤郎をはじめ、真木よう子、尾野真千子、田中泯、石橋凌、堀切園健太郎監督が舞台あいさつに立った。

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本作は、流出した濃縮ウランの日本上陸を阻止すべく、核テロの危機を察知した“公安の魔物”の異名を持つ住本(渡部)、その部下・松沢(尾野)ら外事四課が、テロ工作員の妻・果織(真木)を民間人スパイに仕立て、陰謀に立ち向かう姿をスリリングに描く。

住本役をドラマから続投した渡部は「悪いやつですからね(笑)。この役を数か月背負うのは精神的には疲れることもある」と本音をポロリ。それでも「苦労が絶えないけど、そういうの大好きですから。今回も『外事…』ならではの苦労を楽しもうという気持ちだった」と笑顔で語り、「映画になった分、テーマも大きいですしね。大変な苦労も、みなさんに観ていただくことですべて報われる」と感無量の表情だった。

今回、住本は事件の全ぼうを追いかけ、韓国へ…。渡部らは昨年9月、韓国のソウルと釜山で約3週間にわたるロケを行い、SWATの銃撃シーンを実際の防空壕を使い撮影した。緊迫の日々が続いたというが、堀切園監督が「渡部さんが、空き時間にK-POPアイドルの出待ちをしていた」と暴露すると、渡部はタジタジ。「いやあ…(笑)。KARAの事務所が(ロケ現場の)近くにあると聞いて、そばの喫茶店で待っていました」と渋々認め、ファンを驚かせていた。

また、石橋は「韓国のお寿司屋さんに行ったら、頼んでもいない料理が『サービスだ』ってどんどん出てきて…。でも結局、会計のときに払わされた」と韓国での“騙され”体験を告白。田中は役作りのために、10キロ減量したそうで「僕は演技ができないから、体だけでも準備しなくては。やせる方法? 食わなきゃいいだけのこと」と役者魂を見せつけた。ドラマに引き続き演出を手がけ、映画デビューを飾った堀切園監督は「いい意味で、日本映画らしくない作品。ぜひ“脱・日本映画”な感じを体感してもらえれば」とアピールした。

『外事警察 その男に騙されるな』
6月2日(土)公開

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