突然若返ったヒロインを演じた多部未華子

 映画『あやしい彼女』の完成披露試写会が22日、東京都内で行われ、出演者の多部未華子、倍賞美津子、要潤、北村匠海、志賀廣太郎、小林聡美が出席した。

 本作は、見た目は20歳の女の子、中身は73歳のおばあちゃんをヒロインに、誰もが一度は夢見る壮大な“人生リセット劇”を描く。

 突然若返ったヒロインを、倍賞と共に“二人一役”で演じた多部は、倍賞と要からそろって声の小ささを突っ込まれながらも「とにかく倍賞さんからはたくさん声を掛けていただいて、心配してくださって、人見知りなもので『はい、そうですね』としか返せなくて申し訳ないぐらいでした」と振り返った。

 倍賞は「同じ人物だけど姿も年齢もまったく違う。でも心だけはつながっていようねと話しました。現場は楽しかったですよ」と笑顔で励ました。

 多部は“かわいいルックスと天性の歌声を持つ20歳の女の子”という役柄のため、劇中で歌声も披露した。その歌声について要は「こういうのが天性の歌声というんだなと膝から崩れ落ちそうになりましたが、耐えました」、志賀は「ああなんて良いんだろうとしばし役から離れてしまった」、北村は「ここまでストレートに心にくる歌を久々に聞きました」とそれぞれわざとらしく大絶賛して笑わせた。

 ヒロインの娘を演じた小林も「お母さんだと分かってからは本当に多部さんがお母さんに見えて、その胸を借りて思い切り芝居をさせてもらいました。ありがとうございました」とべた褒めし、多方面から賞賛された多部は「本当にやめてください…」とすっかり恐縮していた。

 映画は4月1日から全国ロードショー。