春は引っ越しシーズンです。初めての引っ越しに苦労している人のため、賃貸派のお金の専門家が物件選びをアドバイスします。

賃貸生活の新居選びはなかなか難問

春は引っ越しの季節です。入学や就職、転職や人事異動などで新しい部屋を探している人も多いと思います。

しかし、部屋探しはなかなか難しいものです。時間を掛けすぎるわけにもいかず、勢いで選んだものの、間取りは今ひとつ使いにくいうえ、家賃も高くて家計を圧迫する、なんてことは避けたいものです。

納得できる物件を上手に見つけるにはどうすればよいのでしょうか。ファイナンシャル・プランナーである筆者(賃貸派)が新居選びの賢いアプローチをご紹介しましょう。

物件選びのポイントをFP目線でアドバイスするとポイントは3つ

物件選びをするとき、目移りしてしまったり、決め手が見つからず悩んでしまうことがありますが、それは決して悪いことではありません。

即決して後悔することのほうが経済的ダメージは大きくなります。もう一度引っ越しとなれば、敷金礼金に引っ越し費用までかかり大きな負担になるからです。

賃貸選びはやや慎重になるくらいがいいと思います。物件選びのポイントは大きく3つあると思います。

家賃は間取りより優先して考える

検索サイトなどで間取りから選ぶことが多いかもしれませんが、間取りより優先すべきは家賃です。

間取りは家具のレイアウト等で対応できても、高い家賃の部屋を無理して借りた負担は年収を増やすことでしか軽くできないからです。無理のない家賃の部屋を見つけましょう。

路線をずらしたり、一駅隣も選んでみる

物件選びにおいては、ひとつの駅を最初から決めないことです。マンガ「吉祥寺だけが住みたい街ですか」では、あこがれだけで吉祥寺物件を探しに来た人を下町に連れて行ったりしますが、路線を変えて再検索をしてみましょう。思わぬ好物件が見つかったりします。

また、一駅隣にずらしてみると家賃ががくんと下がることもしばしばです。

管理費等の負担を込み込みで考える

賃貸物件は管理費等が家賃に含まれていることが多いです。しかし物件によっては、管理費・事務費を別途負担しなければならない場合があります。こうした負担は「割高な家賃の一部」だということを忘れてはいけません。

すべて合計した「本当の家賃」を必ず確認しましょう。

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