(左から)iVIS HF R72、iVIS HF R700、iVIS HF G40

キヤノンは、デジタルビデオカメラ「iVIS HF R72」「iVIS HF R700」「iVIS HF G40」の3機種を、キヤノンオンラインショップで2月25日に発売する。

「iVIS HF R72」と「iVIS HF R700」は、業務用ビデオカメラが搭載する自然な階調で高精細に撮影できる記録モード「高輝度優先」を、民生用としてははじめて備えたエントリーモデルのビデオカメラ。青空の色合いや雲の立体感、水の透明感、金属の光沢感など、中高輝度領域の階調性、色再現性、鮮鋭感を向上し、目で見たような映像表現を可能にした。

液晶モニタには、従来機種と比較して約1.5倍の輝度の3.0型ワイドカラー液晶パネルを採用し、日中の屋外撮影時などでの視認性を向上したほか、色再現性も従来機種と比較して約12%向上するとともに、撮影シーンに合わせてバッテリ消耗を抑える「通常」設定と、屋外でも明るく見やすい「高輝度」設定を切り替えられる。

液晶モニタのメニューは、タッチ操作で直感的に操作でき、ボタン表示を画面の端に寄せることで構図に集中して撮影可能にした。また、アイコンを大型化し、優先度の高いボタンを左側に配置したので、カメラを構えたまま操作できる。

このほか、ズーム撮影時に一時的に広角アングルに切り替えて、撮影しながら被写体を探せる「フレーミングアシスト」機能や、被写体を探すカメラの動きを検知すると自動で広角アングルに切り替えるオート機能を搭載した。また、従来機種と比較して約1.5倍の長時間撮影が可能な大容量バッテリが付属する。

35mmフィルム換算で約38.5~1232mm相当の光学32倍ズームレンズを備えており、撮像素子の有効エリアを効率的に活用して高い解像感を保持する、最大57倍の「アドバンストズーム」を搭載した。

手ブレ補正は、回転軸・水平回転軸・縦回転軸・上下・左右の5軸の手ブレを補正する「ダイナミックモード」で、歩きながらの撮影でも画像の揺れやゆがみを軽減し、安定して撮影できる。また、子どもの生後日数や体重などのスタンプを映像に記録可能な「ベビーモード」(AVCHD記録時のみ)を備える。対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード。サイズは幅53×高さ58×奥行き116mm。

「iVIS HF R72」は、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANとNFC(近距離無線通信)を搭載する。重さは約310g。税別価格は4万5800円。 「iVIS HF R700」は、ワイヤレス通信機能非搭載モデル。重さは約305g。税別価格は2万7800円。

「iVIS HF G40」は、業務用ビデオカメラが搭載するCMOSセンサ「HD CMOS PRO」を採用し、映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 4」との組み合わせによって、最低被写体照度1.2ルクスの高感度を実現した、ハイアマチュア向けビデオカメラ。

35mmフィルム換算で26.8~576mm相当の光学20倍ズームレンズを備えており、Hi-UDレンズを採用することで色収差を抑えた鮮明な映像を記録できるほか、「EFレンズ」の技術を応用した8枚羽根の高精度な円形絞りの採用によって、自然で美しいボケ味の映像が撮れる。

最至近撮影距離はズーム全域で約60cmで、「iVIS HF R72」「iVIS HF R700」と同じく、5軸の手ブレを補正する「ダイナミックモード」、目で見たような映像表現が可能な「高輝度優先」モードを搭載する。

このほか、ダイナミックレンジを従来機種の300%から600%に拡大し、明暗の差が激しく白とびの起きやすい現場でも白とびを抑えつつ色彩の階調性が滑らかな映像を撮影できる記録モード「Wide DR」を備える。

本体には、有機EL採用で3.5型の静電容量方式タッチパネル、上方45°に操作可能なチルト式のビューファインダー、「高輝度優先」で撮影した色調の階調性を有機ELパネルとビューファインダーに再現する「ビューアシスト」機能、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANを搭載する。

対応メディアはSDXC/SDHC/SDカード×2スロット。サイズは幅109×高さ84×奥行き182mmで、重さは約900g。税別価格は14万9800円。

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