UHS-II U3対応カードを前面に展示するトランセンドブース

デジタルカメラは日々、高画素数化、高精細化が進んでいる。このデジタルカメラの進化を支えているのがメモリカードだ。最近では、4K動画も気軽に撮影できるようになったが、リアルタイムで記録していくデータ容量が大きく、ストレスなく撮影するには高いスペックを備えたカードは必須。この4K動画撮影に最適なカードがUHS-IIのUHSスピードクラス3(U3)対応のカードだ。

1年前、UHS-II U3対応カードはラインアップが少なく、値段も高額で高嶺の花だった。2016年に入り、多くのメーカーがUHS-II U3対応カードを発売。カメラの展示会「CP+2016」の会場でも多くの対応カードを見かけるようになった。そのメーカーの一つがトランセンドだ。

「CP+2016」の会場では、メモリカードの規格団体・SDアソシエーションブースの前に出展し、UHS-IIのU3対応カードを前面に展示。高速連写や4K動画撮影に最適なカードとして紹介し、製品パッケージには「4K」のロゴをあしらい、ユーザーの目に留まりやすいよう工夫している。

「SDXC/SDHC UHS-II U3」の最大データ転送速度は、読み出しで285MB/秒、書き込みで180MB/秒と高速で、RAWデータの高速連写や4Kなど高解像度動画の記録に適している。UHS-II規格に対応の一眼レフカメラやデジタルカメラで使用することで、UHS-Iカードよりも3倍速く読み出しと書き出しができる。

さらにトランセンドのSDメモリカードは、耐久性も高い。耐久性というと、耐衝撃、耐防水といった外からのダメージを想像するが、トランセンドは外からのダメージに加え、「くり返し録画」に強いという意味での「耐久性」も備える。

デジタルカメラ、デジタルビデオカメラでも、写真や動画を撮ってPCなどに保存した後、またカメラに挿入してくり返し使うが、いま「くり返し録画」で注目されているのはドライブレコーダーだ。

ドライブレコーダーは運転中、常に撮り続けている。メモリカードがいっぱいになると古いデータを自動削除し録画を続けるので、常時、メモリカードにアクセスしていることになる。こういったハードな使用用途に特化したのが「Class10 High Endurance 高耐久性シリーズ microSDカード」だ。1500回以上の上書き録画に耐える。

高速転送ができるUHS-II U3対応カード、くり返し録画対応モデルと、性能が高いメモリカードを揃えるだけではなく、新しい使い方を提案するメモリカードも用意している。それが「Wi-Fi SDカード」だ。

他社のWi-Fi対応SDメモリカードは、デジタルカメラに挿入したSDメモリカードとスマートフォン(スマホ)やタブレットがワイヤレスでつながり、SDメモリカード内の写真や動画をスマホやタブレットで閲覧したり、保存したりできる。

トランセンドの「Wi-Fi SDカード」は同様の機能に加え、モバイル無線LANルーターなどと接続し、インターネットに送信する「インターネットモード」を備える。スマホ/タブレットのアプリで操作できるので、PCがいらず、またスマホに画像を保存する必要がないのでスマホの内蔵メモリも圧迫しない。

ブースではデモンストレーションを実施し、デジタルカメラで撮った写真をPCレスでLINEやクラウドストレージなどに転送してみせた。

このほか、2015年度グッドデザイン賞を受けたデュアルカメラ搭載ドライブレコーダー「DrivePro 520」、MacBook向け容量拡張ストレージカード「JetDrive Lite」の展示コーナーも設けた。iPhone/iPadのストレージ容量増設用に、発売予定のLightning対応USBフラッシュドライブも展示した。

また、外れなしのガラポン大抽選会を実施しており、「CP+2016」開催期間中に、毎日1名にドライブレコーダー「DP220」シリーズが当たるほか、UHS-IIカード、UHS-Iカード、ロゴ入りスポーツタオル、SDカードケースなどが当たる。(BCN・山下彰子)

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