イベントを行った一ノ瀬文香

 自叙伝『ビアン婚。~私が女性と、結婚式を挙げるまで~』出版記念トークイベントが26日、東京都内で行われ、著者でタレントの一ノ瀬文香が出席した。

 本書は、レズビアンであることを公表している一ノ瀬が性の目覚め、女性同士の恋愛事情から現在のパートナーと結婚式を挙げるまでの半生をつづったもの。

 一ノ瀬は「私は同性婚の法制化を願っていますので、それにつながればと思って書かせていただきました」と語った。

 イベントには所属事務所の先輩である楽しんごもプライベートで訪れ、一ノ瀬に「僕は家族にカミングアウトしていないので親はまだ“キャラ”だと思っている。男の子が好きだとなかなか言えなくて、どうしたらいいかな」と質問した。これに一ノ瀬は「まずは恋人を紹介して、ご飯を食べたりしながら空気感で少しずつ伝えていくのはどうでしょうか」とアドバイスした。

 さらに「将来子どもはほしいと思う?」という楽しんごに、一ノ瀬は「実は私自身はあまりほしいと思っていなくて。子どもより私の方にかまってほしい」と答えた。パートナーとの普段の会話でも具体的な話は出ていないそうで、「向こうがほしいということであれば一緒に育てたい」と語った。

 結婚式を挙げてからの生活はあまり変化がないという一ノ瀬は「家事は基本的に分担していて、向こうはうちにいたり別の方にいたり。(料理は)向こうの方が頑張っています」と語り頬を緩めた。

 家庭での主導権については「家を借りている責任者は私ですが、私の方が尻に敷かれています。見ていて楽しい子ですし、何を食べるかなど日常的な部分では振り回されてもいいかな」と和やかに明かした。

 また、同性婚の法制化を願う一ノ瀬には議員への誘いもあったそうで「具体的にいつとかではなくて、なったらいいと思うよみたいな感じです。なる気はありません。一生エンターテイナーでいたいので」と固い意志を語っていた。