ドS男子には素直に従えない、けれどクロが好き?

――ひとりの女の子として、由宇のことをどう思いますか?

小松:現実にはない状況だと思いますが(笑)、由宇は黒崎がする命令に嫌だなという顔をしてるんですけど、結局やるし、素直に聞く。見てないところで反抗はするんですけど、すごく素直でピュアなところが彼女の魅力なんだな、と思います。

――実際に小松さんが由宇の状況になったら素直になれますか?

小松:いや、(素直に)なれないと思います(笑)。

――どうすると思いますか?

小松:たぶん……無視(笑)。やるけど途中で終わらすとか、反抗があると思います。

――小松さんは普段、黒崎がするように奴隷みたいに扱われることはないと思うので、演じる上で気持ちの整理が大変だったなどありませんでしたか?

小松:いや、そんなになかったですね。みんなぶっ飛んでる役なので。監督とも最初話した時に「由宇はドMだから」と言われて(笑)。けっこうドMとドSのキャラが多い世界なので、割りと平気でした。

――小松さんくらいの年齢の女の子たちは、黒崎のようなドSな俺様男子に迫られたい願望はあるんでしょうか?

小松:でも、女の子たちはやっぱりクロみたいな人が好きなのかなって思います。

――周りの同世代のお友達はどうですか?

小松:あ~、けっこう半分に分かれてるかも。

シロの優しくてちょっと何考えてるかわからないところが好きっていう人と、クロみたいないじわるでドSな、でもそこにちゃんと優しさがある、わかりやすい男の子がいいっていう人もいて、どっちもいて半々だなって思います。

――小松さん自身はどちらのタイプがいいですか?

©「黒崎くんの言いなりになんてならない」製作委員会

小松:私自身だと、黒崎かなって思います。

――え!無視するってさっきおっしゃっていたのに!

小松:そうですね(笑)。

でも、由宇を演じているとすごいクロがいじわるなので、よりシロが優しいなぁって天使に見えて、演じているときはシロのほうがいいな、って思ったんですけど。

個人的にはクロのほうが見ていてわかりやすくて、かわいいなってなります。

――あとすごくキスシーンが多かったり、お風呂のシーンがあったりと度胸が必要なんじゃないかな、と思うシーンも多かったですが、大変な部分はありませんでしたか?

小松:最初は緊張しましたが、現場自体がすごく明るくて。

休憩中は役に入っていないので、みんなで他愛もない話をしていると緊張がほぐれてきて、そんなに大変だなと思うことはなかったです。

現場もわきあいあいとやっていたので、けっこう毎日撮影はあったんですけど、「やだな、行きたくないな」とかはなくて、むしろ「早く行きたい」という感じでした。