【CP+2016】UHS-IIの時代到来!? 新規格「ビデオスピードクラス」も発表

2016.3.4 16:57配信
SDアソシエーションブース

SDカードの規格策定を行う規格団体、SDアソシエーションは、「CP+2016」の会期中、団体に加盟しているメモリカード、カメラメーカーの担当者によるセミナーを連日実施した。

いまや一人一枚はSDカードを持っているだろう。それではそのメモリカードが具体的にどのような仕様なのか把握している人はどのくらいいるだろうか。実際のところ、容量はもちろんのこと、データの転送速度、最低転送速度など別にさまざまな種類があるのだ。

SDメモリカードは三つの規格と仕様がある。容量を表す規格、インターフェイス仕様、動画撮影に適しているかの目安になる最低保証転送速度だ。わかりやすいのは容量を表す規格。現在SD(2GB以下)、SDHC(2~32GB)、SDXC(32GB~2TB)の三つがある。SDカードの売れ筋容量は8GB前後なので、SDHCを持っている人が大半だろう。

インターフェイスとは、データを送るいわゆる土管の太さの違いを表している。土管が太ければ太いほど、一度に大量のデータを送ることができる、というわけだ。ハイスピードバス、ウルトラハイスピードバス(UHS)があり、転送速度は、ハイスピードが最大25MB/秒、UHS-Iが最大104MB/秒、UHS-IIが最大312MB/秒だ。UHS-IとUHS-IIの違いは端子を見ると一目瞭然で、UHS-IIは接続端子(ピン)が、従来のSDカードと比べ1列多い。

このUHS-IIカードについてプレゼンテーションを実施したのが、「Lexar」ブランドを展開するマイクロンジャパンの大木和彦氏だ。「UHS-IIの時代がやってきた」と題したプレゼンテーションでは、UHS-IとUHS-IIの転送速度の違いを解説した。

撮影現場では、転送速度が遅いとカメラのバッファメモリからメモリカードへスムーズにデータを転送できず、バッファがいっぱいになると、一時的にデータを保存する先がなくなり、シャッターが切れなくなってしまう。高速連写ができるカメラでは、シャッターチャンスを逃す致命的な失敗にもつながってしまう。

大木氏は「最大転送速度100MB/秒は当たり前、いまや400MB/秒のカードも出ている。UHS-IIの高速転送の恩恵を受けるにはカードだけではなく対応カメラも必要だが、対応カメラはいま、増えている。撮影後の話になるが、カードのデータをPCに保存する人が多いと思うが、最新のPCはHDDの代わりにSSDを採用しており、データ転送速度が速い。データ転送のストレスが大幅に軽減される。いままさにUHS-IIの時代が来た」と締めくくった。

●新規格ビデオスピードクラスは2017年から実用化か

動画を撮影する人にとって重要なのが連続データ書き込みにおける最低転送速度だ。動画の場合、撮影中は常にデータを書き込み続けなければならない。たとえ遅くなっても、一定の書込速度を維持することが必要だ。

メモリカードは、最大転送速度がよく引き合いに出されるが、常に高速でデータの書き込みができるわけではない。実際の転送速度はばらつきがある。だが、動画撮影時に転送速度が遅くなると動画撮影自体がストップしてしまう。そこで確実に転送できる速度を保証するのが最低保証転送速度だ。スピードクラス(CLASS2、4、6、10)と、UHS製品を対象にしたUHSスピードクラス(U1、3)がある。

二つの規格が共存しているので、スピードクラスとUHSスピードクラスはどちらが速いのか、USH-I/IIカードではスピードクラス表記が記載されていないものもあり、どれを選んでいいか分からない、といった戸惑いの声をよく聞く。

この二つの規格を今後「ビデオスピードクラス」に統一するという。ビデオスピードクラスでは4Kや8Kの高解像度映像の記録を念頭に置いており現時点で6MB/秒から90MB/秒まで5段階の指標が定められている。SDアソシエーションでは「来年には、このビデオスピード規格に対応したSDカードが登場する予定」と話している。

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