『こんぶ日記~こよなく愛する旦那と息子と時々おしり』(こんぶ著、大和書房)

“育児疲れ”投稿に大反響!

「あ~あ…」と思いつつもクスッと笑ってしまうリアルさで子育ての日々を綴ってきたこんぶさんのInstagramですが、共感を呼ぶ理由はそれだけではありません。たとえば2018年2月に投稿された1枚のイラストは、それまでのものと少し雰囲気が違いました。

屈託のない笑顔を見せる息子くんの傍らで、じっと座り込むこんぶさん。「あれ?…なんか 今日、無理かも」の一言が添えられています。

Instagram投稿時、このイラストには「ちょっとネガティブな話です」の前置きから始まり、こんなメッセージが添えられていました。

なぜだか昨日は、急に、とてもやりきれない気持ちになって、息子が寝た後に少し泣きました。誰かに助けて欲しい様な、解放されたい様な、そんな気持ち。疲れてたのかなー。

きっと、同じ様な気持ちになった事がある方は沢山いますよね。こんぶさんInstagram

“育児疲れ”のひとコマを素直に綴ったこの投稿には、同時期のほかの投稿の倍近い1万2千超の「いいね!」がつき、フォロワーからのコメントは実に470を数えました。その一つひとつが、「とても共感します」「すごく、すごくわかります」「まさに今、それです」といったママたちからの声でした。中には、自身の悩みや経験を打ち明け「みんな同じなんですね!励まされました」「無理せず頑張りましょう!」と前を向く人も。

子育て中のママの毎日には、いろいろな瞬間があります。わが子のあまりの可愛さにふと見とれる瞬間、やってもやっても終わらないように思える日常の育児や家事に「あーあ…」とうんざりしてしまう瞬間、わけもなく孤独感や無力感に襲われ「無理かも」と涙をこぼしてしまう瞬間…。そのどれもが、実は“平凡で愛しい一日”なのです。

こんぶさんのInstagram、そしてそれをまとめた『こんぶ日記』を開けばあなたもきっと「わかる!」と声を上げてしまう一コマを見つけるでしょう。そして、自分の毎日にちりばめられたキラキラした瞬間を見つけることができれば、きっと平凡な毎日が愛しいものになるに違いありません。

ライター。業界紙、エンタメ系雑誌記者を経て、現在フリーランス。日々の暮らしに「へぇ〜」のアクセントを提供したいと日々勉強中。関心あるテーマは教育、お金、哲学。好きな本のジャンルは児童書・YAで、特技は物語の世界に入りこむこと。