結婚したい男性ほど女性の事前調査に圧力を感じる?

たとえば、気になる男性から「彼氏とかいるの?」と聞かれたとします。そんなときあなたは、どう答えますか?

あなたの脳裏では、「私に気がある?」と舞い上がってしまいつつも、一方では「待て待て。喜ぶのは早い。彼は本当に独身?私は彼と結婚して幸せになれる?好きになって本当に大丈夫?返事の前に一応確認を……」といった感じで、多くの思いがよぎってしまいがちです。

その一方で「自分の気持ちは知られたくない」という気持ちも働いて、「あなたこそ、奥さんが待ってたりしない?」なんて回答をしてしまったりします。

でも、「彼氏とかいるの?」という問いに「奥さんが待ってたりしない?」なんてとっても変だと思いませんか?
彼とお近づきになりたいなら、「彼氏なんていません」で十分なのです。

女性にとっては、「奥さんが待ってたりしない?」という問いに、「奥さんなんていないよ」という男性の回答と、そこからの発展を期待して出た言葉なのでしょうが、男性は「奥さん」という言葉にマイナス印象で反応します。なぜそんなことを聞かれるのか、女性の真意を探って用心してしまうこともあります。

男性にとって、「彼氏とかいるの?」というのは、会話に困った時の軽い問いにすぎません。女性の回答次第によっては次のステップへ行こうとしているのかもしれませんが、「結婚までは考えてもいない」という場合が多いのです。

とくに「独身ですか?」なんてストレートな問いには、驚き、好意より脅威を抱くこともあります。自分はゆっくりと仲良くなりたいのに、急いで結論を迫られているように感じてしまうのでしょう。

結婚を意識している30歳を超えた独身男性ほど、今まで独身だったからこそ、慎重になりやすいという場合もあります。

たとえば、独身貴族の生活を壊されるのではないのか、自由が無くなるのではないのか、と結婚に対するマイナス感情が少しでもよぎると、もう少し自由でいたいと思うのかもしれません。

優柔不断な男性で、「しっかりした女性に引っ張ってもらいたい」と願う男性も中にはいますが、そんな男性でも、「引っ張ってもらいつつも自由にしていたい」と心の底では願っているのです。

一昔前のバブルの時代は、女性のどんな問いにも負けずに、押して押して押しまくる男性もいました。バブル時代の月9ドラマには、女性の「奥さんが待ってるんじゃない?」という問いに、男性の「まさか!僕は君に夢中だよ」なんて恥ずかしい台詞があふれていましたが、今の時代には皆無でしょう。

現在、初対面から結婚を匂わせる会話が許されるのは、婚活パーティだけかもしれません。