写真左より、大橋未歩、桑田真澄、清宮克幸 写真左より、大橋未歩、桑田真澄、清宮克幸

桑田真澄が日本ラグビーの可能性に迫る。スポーツをビジネスの視点で多角的に切り込み、好評を博している『桑田式スポーツK営学』第4弾が3月20日(日・祝)にBSジャパンで放送される。今回のテーマは「日本ラグビービジネスの未来像」だ。ブーム再燃に沸く日本ラグビーの現状や2019年へ向けての光明と課題、世界最高峰・フランス『トップ14』の成功例など、MC桑田、ゲスト清宮克幸らが熱く語り合う。じつは桑田と清宮は、同学年。共演は初めてながら、お互いを「くん付け」で呼ぶ意気投合ぶりを見せた。

1月24日、トップリーグ『LIXIL CUP 2016』決勝に足を運び、超満員に膨れ上がった秩父宮ラグビー場の熱気に触れた桑田は、トップリーグが社会人野球と似た環境にあることに驚きを見せた。多数の社員選手と一部のプロ契約選手が混在した現状に興味を覚えていた。

果たして、トップリーグはプロ化へ進むべきか否か、桑田が問いかける。清宮は自身の経験を踏まえて、「両方あり」だと答える。「僕自身フルタイムで仕事をやりながらラグビーをした。午後7時30分まで働き、それから練習。家に帰るのは夜12時。寝るのは午前2時。起きるのは6時。その両立があったからこそ、今がある。ただ、今後、選手が世界を目指すならプロでしょう」と語る。サントリー時代の経験談を聞いた桑田は、「清宮くんのように働きながらラグビーをするというのは、いいシステムに思えてきた」と感想を述べた。

プロ契約か、社員契約かはセカンドキャリアの問題ともリンクすると桑田は見る。元巨人のエースも、1995年に右ひじの手術を受けた際には、セカンドキャリアについて考えたと振り返る。「野球をやめたら、農業をするか、勉強して起業するか、どちらかだなと考えた」と言う。

また、桑田はスター選手の補強やアパレルブランドの設立、スポンサーの獲得で世界最強の地位を築いたRCトゥーロンや、花火やコンサートなど試合前後のイベントや花柄やピンクを大胆にあしらったユニフォーム、選手のヌードカレンダーまで出版し、注目を集めるとともに昨季の『トップ14』優勝を果たしたスタッド・フランセ・パリの成功例に、日本ラグビーの今後のヒントも見出した。

桑田は「昨年のW杯で競技力は世界で戦えると証明した。でも、ビジネス面では世界と歴然とした差がある。これから収益面を伸ばして、日本ラグビーを発展させてほしい」と願った。また、ラグビーの魅力と可能性に触れた桑田は「バスケ、バドミントン、バレー……、(桑田式は)やめられないですね」と、ファンにうれしいコメントも。

■『桑田式スポーツK営学 ~日本ラグビービジネスの未来像~』
3月20日(日・祝)午後1時30分~3時
BSジャパン
【MC】桑田真澄、大橋未歩(テレビ東京アナウンサー)
【ゲスト】清宮克幸(ヤマハ発動機ジュビロ監督)
【コメンテーター】水越豊(ボストン コンサルティング グループ)、谷口誠(日本経済新聞運動部)