仲川輝人(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

横浜F・マリノスにとって正念場である。7月に3連勝し、首位・FC東京に勝点3差まで迫ったが、『明治安田生命J1リーグ』第21節において清水エスパルスに0-1で敗れ、前節は鹿島アントラーズに1-2で連敗を喫した。12勝3分7敗・勝点39と順位を4位に下げ、FC東京との勝点差も9まで広がったのだ。

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もうこれ以上離されるわけにはいかない。ただ、横浜FMに暗雲が垂れ込める。20試合で35得点を量産してきたが、得点ランキング2位の11ゴールをマークしたエジガル・ジュニオが戦線離脱すると2試合1得点と決定力不足に陥った。10番天野純に続き、三好康児も欧州へ旅立った。さらに次節はボランチ扇原貴宏を出場停止で欠く。そしてとどめはGKだ。8月14日の『天皇杯』3回戦・横浜FC戦でパク・イルギュが負傷交代。第2GK飯倉大樹もヴィッセル神戸へ移籍している。ハイラインの広い守備範囲が求められる横浜FMの最後尾はJ1リーグ初出場の杉本大地に託されるのだ。

ケガ人と新天地を求める選手が続出する状況にも、アンジェ・ポステコグルー監督は「ケガ人が不運な形で出てしまうことはサッカーにはある。そういうことは自分たちがコントロールできないが、正直残念。ただ、ケガで選手がいなくなってしまうのはこれが最初ではないし、こうなってしまったことは仕方ない」と前を向く。マルコス・ジュニオール、仲川輝人、遠藤渓太の自慢のアタッカー陣にエリキ、マテウス、渡辺皓太ら新戦力の力を融合し、この難局を乗り超えようとしているのだ。

ただ、相手がこれまた厄介である。ホームで迎え撃つのはセレッソ大阪である。2連敗中、9勝4分9敗・勝点31の8位に甘んじるC大阪だが、直接対決で圧倒されている。公式戦13試合で勝利なし。横浜FMのC大阪戦勝利は2011年8月まで遡らなければならない。前線からの激しいプレスと豊富な運動量で主導権を握られ、水沼宏太の先制ゴラッソを含む2ゴールを喫し0-3の完敗となった第11節のゲームも記憶に新しいことだろう。

果たして横浜FMが逆境の中、苦手の相手に踏ん張ることができるのか、C大阪が自信を持って勝点3を持ち帰って行くのか。『明治安田J1』第23節・横浜FM×C大阪は8月17日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。この日は小中学生の指定席料金がすべてワンコインの500円という超破格の料金設定に。また試合当日は「夏休み キッズスタジアム宣言!」と題し、「ミニレゴパーク」「トミカプレイランド」「eスポーツ」が登場。スタジアムを巡ってブロックを完成させる「レゴブロックラリー」も実施される。チケット発売中。