ソ・イングクをまるごと堪能できるショー

この日は、トークやイベントコーナーの間に、歌手ソ・イングクを感じられるライブパートもあった。『Last Song』『君という季節』や、ファンのために作った『Light of my Life』など、ほぼ、ソ・イングク自身が手がけた楽曲ばかりが披露され、ソ・イングクは大熱唱で会場を魅了。本編最後の『All For You』では、円卓の間を縫ってファンと握手をしながら“トキメキの瞬間”をプレゼントし、会場を沸かせた。

本編を終えると、たちまち沸き起こるソ・イングクコール。鳴り止まないアンコールに応え、会場の後ろの扉から登場したソ・イングク。ファンの間を縫ってステージへ上がると、「こんなに感動をくださってありがとうございます」と感激の様子で、目頭を熱くしていた。

そして、うれしさからか、「なんでもいいからメドレーしましょう!」と時間を忘れて楽しむことを提案し、アカペラで数曲を披露。しかし、「歌詞を覚えるのが苦手」というように、ところどころごまかし……これにはファンも笑顔のご愛嬌。歌手ソ・イングク誕生の原点ともいえるオーディション番組『スーパースターK』のミッションで作詞した『Young Love』や、デビュー曲『プルンダ(呼ぶよ)』も即興で披露し、懐かしさと感激のあまりファンも思わず「きゃ~」。最後の最後まで大盛り上がりだった。


イベントの冒頭、昨年10月に韓国の年齢で30歳(数え)になったという話をしたソ・イングク。30歳――。ふとこれまでを振り返り、今後の身の振り方を考える、そんな誰もが通る道だ。ソ・イングクも同じように考えたそうだ。

「これまで歩んできた人生をゆっくり振り返るようになり、これからどう生きるかを考えるようになったんです。そこで改めて悟ったのは、僕のすべて、過去も未来もその中心にあるのはみなさんなんです。僕にとっていかにみなさんが重要な存在かを悟りました」。

いつもソ・イングクの傍らにいる大切な存在に対する、惜しみない愛情と感謝と、そして親しみを感じる温かな時間だった。

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