「子どもが親の財布からお金を持ち出していた」そんな話を聞いたことがあるかもしれません。

よその家庭の事であれば「大変ね~」と思うだけかもしれませんが、いざ自分の子どもがしてしまったらどうしますか?

筆者は普段ファイナンシャルプランナーとして、乳幼児ママを対象に「2歳からできるお金のおはなし」をしています。

その中で実際にあった、子どものお金トラブルの相談内容を元に対処法を解説します。

幼稚園生の子どもを持つママからこんな相談を受けました。

なぜ親のお財布からお金を持ち出すのか?

「私の財布からお金をとってガチャガチャを買っていたんです!ショックで泣きながら息子を怒鳴ってしまいました。うちの子、大丈夫でしょうか?」

お金を持ち出す=泥棒、と思ってしまい、かなりママも動揺した様子でした。

幼児が親のお財布からお金を抜き取る行為は、実はよくある行動です。

ちゃんと欲しい物を買ってあげているはずなのに、なぜ親のお財布からお金を持ち出すのでしょうか?

ここには一番身近な存在であるママの「お金の扱い方」と、「こどもの気持ち」にヒントが隠されています。

ママの真似をしてみたかった?

今回ご相談のママに「いつもお財布はどこに置いていますか?」と聞いてみると、「リビングに置きっぱなしにしています」とのこと。子どもの手の届くところに、無造作に置いていたそうです。

子どもは好奇心旺盛です。ママが買い物をしているのを見ていて「お財布からお金を出していたな、やってみたいな」と、単純にママの真似をしてみたかったのではないでしょうか。

まだ幼稚園生ですから、そんなに悪いことをしたとは思っていなかったでしょう。ママが泣きながら怒っていることにさぞ驚き、戸惑ったことと思います。

こんな時、親はどうすればいいのでしょうか?

話をじっくり聞く

最初は親も気が動転して怒りたくなるかもしれませんが、まずは冷静に子どもの話を聞いてあげてください。

今回の場合は「ガチャガチャがほしかった」「お金を大人のように使ってみたかった」という理由だったそうです。

子どもが小学生以上になると、この理由にいじめなど子どもからのSOSが隠されている可能性もありますので、落ち着いて耳を傾けてあげてください。

思いを伝える

財布からお金をとるという行為をされたことで、ママがどんな気持ちになったのかをきちんと伝えることが大切です。ママが「悲しかったよ」という思いを子どもに伝えることは、「警察につかまるよ」「泥棒になるよ」

などのような怖がらせるメッセージより、はるかに子どもの心に残ります。

このように相談者のママにアドバイスをしたところ、その後財布からお金をとることは無くなったそうです。

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