「自分を大切に思える」とは、言い換えれば、自己肯定感とか自尊心が高いということ。

逆に、自己肯定感や自尊心が低いということは、「自分はダメな人間」「自分には価値がない」などと思ってしまうということで、わが子がそんな風に考えてしまうとしたら、親としてもとても悲しいですよね。

では、どうすれば自己肯定感や自尊心を高めることができるのでしょうか?

実はそれには幼児期の親の接し方がとても大切なのです。

今日は、『グローバル社会に生きる子どものための-6歳までに身に付けさせたい-しつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、自己肯定感を育てるために、幼児期に使ってほしい魔法のフレーズをお伝えします。 

自己肯定感がなぜ大切なのか

日本は、集団を大切にする文化です。「出る杭は打たれる」「実るほど頭を垂れる稲穂かな」「能ある鷹は爪隠す」などのことわざがあるように、謙虚であることを美徳とするのも、集団の和を大切にしようとする思いからかもしれません。

謙虚であることや謙遜は、日本人の誇るべき特性でもありますが、それが行き過ぎて、子ども達から自尊心や自己肯定感を奪ってしまっているとしたら、問題ですね。

自尊心や自己肯定感の高さは、

・「自分はやればできる!」と学習意欲を高め

・「自分は価値ある人間だ」と思えることで社会活動への積極的な参加意欲が湧き

・犯罪などの反社会的行動への誘いに乗らない

など、人生で達成感や幸福感を味わえる傾向が高いことも事実なのです。

わが子には、幸せと思える人生を送ってほしい。

そのためにも、自己肯定感や自尊心をしっかり育ててあげたいものです。