パブリック・イメージ・リミテッド パブリック・イメージ・リミテッド

ジョン・ライドン率いるパブリック・イメージ・リミテッド(以下PiL)が、20年ぶりにニュー・アルバム『ディス・イズ・PiL』(原題:This Is PiL)を5月28日(月)にリリースする(日本盤は7月4日(水)発売)。全12曲収録のこの作品は、PiL自らの出資によって自身のレーベル「PiL Official」からリリース、日本発売は、EMIミュージック・ジャパンからとなる。全曲コッツウォルズにあるスティーヴ・ウィンウッドが所有するスタジオで昨年にレコーディングされた。

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ジョン・ライドン「(タイトルにかけて)これがPiLだよ。PiL Official印のね」

『ディス・イズ・PiL』について、ジョン・ライドンは以下のようにコメントしている。「12曲。さてどれから話そうか。どれもこれもが私にとって特別だからね。「ワン・ドロップ」はフィンズベリー・パーク時代の、とても若かった頃についての曲だ。最高だね。「ハロー! 気分はすっかりティーンエイジャー!」というところにご注目さ。実年齢はさておき、いつでも若くあるべきだよ。「ロリポップ・オペラ」は、バックグラウンドノイズと英国讃歌と、そしてその両方が見事にひとつになった美しい曲。「ザ・ルーム・アイ・アム・イン」は、まあ、ドラッグと低所得者用住宅がテーマの曲だ。未だに悲劇は続いているんだよ。「アイ・マスト・ビー・ドリーミング」は、ああいう類いの政府に我慢していかなきゃならない身としては、こういうタイトルの曲があって当然だね」

3月16日にクイーン・エリザベス・ホールで行われた「BBC Radio 6 バースデー・セレブレーション」でのステージで「ディーパー・ウォーター」と「ワン・ドロップ」の2曲の新曲を初披露した彼らは、続くロンドンのヘヴンで2回の極めてスペシャルなステージを行った際に、さらに多くの新曲をニュー・アルバムからピックアップした。タイムズ紙は「紛うことなくアートミュージック一色の夜だった。詰めかけた多くの観客も納得の内容だった」とコメントした。「ワン・ドロップ」は、BBC Radio 6、XFM、Absolute Radioで現在もエアプレイされている。

古今通じて最も斬新かつ影響力のあるバンドのひとつとして広く知られているPiLの音楽性とビジョンは、彼らに5曲のUKトップ20シングルと5枚のUKトップ20アルバムをもたらした。ユニークなサウンドを武器に、メンバーチェンジを行いつつ、1978年のデビュー・アルバム『パブリック・イメージ』から1992年の『ザット・ホワット・イズ・ノット』まで、バンドを率いて活動を続けたジョン・ライドンは、その後17年間の休止期間に入ったが、2009年にPiLは復活、ワールドワイドなライブ活動を展開した。グループ結成以来20年を経た現在、この作品によって、よりオリジナリティに磨きのかかったPiLの新たな幕が開こうとしている。