舞台「二分間の冒険」 撮影:田中亜紀

KAAT神奈川芸術劇場大スタジオにて、「二分間の冒険」が8月17日に開幕した。

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毎年大人も子供も本気で楽しめる高品質な舞台をKAAT キッズ・プログラムとして上演しているKAAT神奈川芸術劇場が、30年にわたって子供たちに読みつがれてきた、日本屈指のファンタジー小説の舞台化に挑戦。物語は、主人公である六年生の悟が学校の校庭で「ダレカ」という言葉をつかう黒猫と出会い、突然異世界にトリップしてしまう。悟が元の世界に戻るためには、黒猫の「ダレカ」を時間内に見つけ出すこと!? 悟は無事に元の世界に戻れるのでしょうか・・・。

下記は上演台本・演出を手がける山本卓卓、出演の百瀬朔のコメント。

■山本卓卓初日コメント
作品を作るたびに毎回考えることですが、お芝居って客席と作るのだな、という素朴なことに改めて思い至りました。自分としては大人にも子供にも分け隔てなく作ったつもりで、僕は前から誰でも見られる寛容な舞台、というのを作りたいと思っていたので、とても嬉しいです。僕自身も冷笑主義だったのですが、みんなで力を合わせるとか、とかくそういうことは否定されがち。ただもう1周して考えてみると、世の中ひとりだと生きていけない。僕と同じような経験をした人にも観てほしいし、クサイこととか、まっすぐなことを、あきらめないでいてほしいと思います。この作品を面白いと思ってもらえるように全力を注いできましたが、もし皆さんが観劇して否定的な意見を持ったとしても、周りの意見に流されたりせず、自分の感じたことが全て正解だということが伝わったらいいなと思います。

■百瀬朔初日コメント
楽しみ半分・緊張半分でしたがやっと初日が明けたな、という気持ちでほっとしています。観てくれる子どもたちも、きちんと1本のお芝居として観てくれているのですが、ひとつひとつリアクションしてくれるのが新鮮で、ありがたいなと思いました。冒険やアドベンチャーはどんな人にとってもあこがれだと思います。観ている方も、そして僕らも、この作品を通して、楽しみながら色んな体験をするとともに、考えたりできるのがこの作品の魅力かなと思います。そういった「冒険」はなかなか出来ることではないと思うので、ぜひ劇場へ足を運んでいただければ嬉しいです。

8月25日(日)まで、 KAAT神奈川芸術劇場にて上演中。チケットは残りわずか!お早めに!

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