(前列左から)キングビスケット、馬場裕之、伊藤敬幹仙台市副市長、(後列左から)おかずクラブ、よしもとクリエイティブ・エージェンシー代表取締役副社長の戸田義人氏

 仙台市と吉本興業が都市農村交流活性化事業の一環として共同で取り組む「農業で住みます芸人 in 仙台」発表会見が30日、東京都内で行われ、“農業活性化支援員”のロバート馬場裕之、“農業協力隊員”のキングビスケット(藤城翔威、平井夏樹)、“稲作応援隊員”のおかずクラブ(オカリナ、ゆいP)ほかが出席した。

 キングビスケットは4月1日から仙台市太白区坪沼地区の「ロバート馬場農園」に派遣され、地域農作業を手伝うと共に、集落の祭りなど農村地域ならではの活動に参加してその魅力を全国に発信していく。東京ドーム約6個分の広さというロバート馬場農園では新たなブランド米を作り、収穫予定量は100トンに及ぶ。

 平井は「どんなことになるかまだ分からないのですが、楽しみな気持ちでいっぱい。全力でお米を作ります」と熱く意気込みを語った。

 芸人になる前の1年間、地元の茨城県土浦市の農園で水耕栽培の三つ葉作りの経験があるという藤城も「その経験を生かしてやっていけたら。農業をやりつつ坪沼地区、仙台を盛り上げていければと思います」と語った。

 馬場は“農業協力隊員”として月に一度程度のペースで現地に足を運んで2人をサポートしていくが「普段から料理分野の仕事が多いのですが、食材を一から作ったことがなかった。ブランド米を米粉にしたり、わらを使ったわら焼きで何かをしたり、米麹など加工していろいろ広げていければ」とレシピのプランを明かした。

 また、応援に駆け付けたおかずクラブのゆいPは「おかずクラブはご飯がないと話にならない。頑張ってくださいね」、オカリナは「おいしそうにご飯を食べたりしてアピールしていきたい」とエールを送った。

 馬場が「お米は100トンを予定しているからおかずクラブに分けても大丈夫」とおすそ分けを提案すると、ゆいPは「私たちも今後どうなるか分かりませんから、その時の蓄えにしたい」とちゃっかり期待を寄せた。

 また、馬場は「ちっちゃいDASH村みたいになったらいいね。かわいいペットを飼ってその成長日記を一緒にSNSに載せてもいいんじゃない」とアドバイスし、地域にヤギがいると分かると平井がすかさず「ヤギでいきましょう」と同意。

 ところが、イノシシが出ると聞いた途端に藤城の表情がこわばり、「イノシシ怖いですね。ジブリでしか見たことがない」とおびえていた。

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