『刀ミュ』の刀剣男士として『NHK紅白』に!「ミーハー心を抑えきれず興奮しっぱなし(笑)」

――そして、ミュージカル『刀剣乱舞』の刀剣男士として、昨年末の『第69回NHK紅白歌合戦』にも出場されましたね。

田村:もう、「すごかった」しか出てこないくらいすごかったです(笑)。あんな年末年始を過ごしたことはないし、今年24歳になりますけど、24年間で一番思い出に残る年末年始だったなと思いますね。

――自分たちが『NHK紅白歌合戦』に参加すると聞いたときの気持ちは?

田村:実感が湧かなかったです。僕らも世間と同じタイミングの情報解禁の発表で知ったんですよ。僕はTwitterで知りました(笑)。

――当日の思い出は?

撮影:映美

田村:本当に緊張していて……。本番のパフォーマンスの自分の記憶があまりないんです(笑)。

――『刀ミュ』の刀剣男士たちはとても注目されていたので、気が休まるところがないんだろうな、とは思いました。

田村:そうですね、12月31日とその前3日間くらいは、もう気の休まらない日々で、リハーサルを何回も繰り返して本番、そして1月1日の朝くらいまでは怒涛のスケジュールでした。でも、終わったあとの反響が本当にすごかったんですよ。

ミュージカル『刀剣乱舞』や刀剣男士を知ってくださっている方だったり、今まで2.5次元作品に触れていなかったんだろうな、という方からの反響もすごくて。そういう点では、本当にすごいものに出演させていただいたんだな、という実感もあるし、今後『刀剣乱舞』や刀剣男士が広まるきっかけになればいいなと思いました。同時に、より多くの人の目に触れることになったので、責任感も感じましたね。

――大物歌手の方々のパフォーマンスを目の前で見た感想は?

田村:興奮しちゃいました(笑)。ずっと昔から見ていた方だったり、最近活躍されている人気がある方ばかりだったので、ミーハー心を抑えきれず、興奮しっぱなしでした。

「ヒロステ」で初海外公演へ!スタッフとして行っていた劇場に役者として行ける二重の嬉しさ

――そして今年は4月に『「僕のヒーローアカデミア」The“Ultra”Stage』(ヒロステ)も主演で出られて。『ヒロステ』も最高でしたね!!!

田村:幕が開けてからそういう評判をいただけて本当に良かったです。始まる前と終わったあとで僕らキャストの気持ちも変わっていました。

始まる前って、本当に不安で。やっぱり大人気作品の初めての舞台化で、「お客さんの目にどう映るんだろう?」「無事に初日を迎えられるのかな?」という気持ちがあったんです。

でも、初日の幕が開いたら反響がすごくて。お客さんからもそうですし、観に来てくださった関係者の方からの反響もあって、「すごいものに関わらせていただいているんだ」という実感や、「面白いものができているんだ」という実感がだんだん湧いてきて、最後の方は自信をもって作品を届けられていました。終わるのが寂しかったですね。

――日本での上演のあと、6月に上海公演もありましたが、田村さんは初海外公演ですか?

撮影:映美

田村:『刀ミュ』のスタッフとしては海外公演に行ったことがあったんですけど、役者として行くのは初めてでした。海外公演ということも嬉しかったですけど、スタッフとして行っていた劇場に役者として行ける、しかも主演で、という二重の嬉しさがあって。とても特別な想いで上海公演をやらせていただきました。

――上海公演の空気感は日本公演と違いましたか?

田村:日本とは、全然違いました。ずっと歓声が起きているというか……。誰かが出るたびに歓声、誰かが喋るたびにまた歓声、という感じで。

――海外での人気アニメ上映イベントの様子を見たときも、確かにキャラが喋るたびにお客さんから大きな歓声が起きていました。

田村:その歓声に初日は僕らもビックリしちゃって(笑)。芝居の間とかも変わっちゃって。みんなで「ちょっとやりづらいな」みたいな(笑)。

でも、それで僕らもパワーをもらったし、その熱にちゃんと応えられるものだったり、今まで日本公演できちんと作り上げてきたものを出さなきゃという集中力にも繋がったと思うので、そういう意味ではすごく良い力をもらえたかなと思いますね。