結婚会見を開いた片岡愛之助(左)と藤原紀香

 昨日結婚を発表した歌舞伎俳優の片岡愛之助と女優の藤原紀香が31日、東京都内のホテルで結婚会見を開いた。

 かねて注目されていた二人のゴールインとあって、会場には約200人の報道陣、ムービーカメラ30台、スチールカメラ40台が集まった。愛之助は紋付きはかま、藤原は薄紫色の訪問着姿で、左手薬指には愛之助がデザインしたという3カラットのダイヤモンドがあしらわれた指輪が光った。

 入籍日の理由を問われた愛之助は「いろいろ準備を進めて参りまして、さして30日という日に意味はございません。大安吉日ということでこの日にさせていただきました」と答えた。二人の出会いは5年前、藤原が主演したミュージカルを愛之助が観劇し、赤十字のボランティア活動にそろって参加したことがきっかけだったという。

 その2、3年後に再会して友人として食事や芝居の話をする仲になったころ、二人の交際報道があった。報道を受けてそれぞれの所属事務所から「付き合っていないなら会わないで」と言われたそうで、会うのをやめた愛之助は「ふと考えたら心に穴が開いた感じになり、いろいろなことを話し合える人間としても彼女のことを必要としていたのかなと思って。夏あたりに心を決めてお付き合いを申し込みました」と明かした。

 一方、藤原は「最初は友達だったけど友情が尊敬の思い、愛情に変わり、いつの間にか彼に引かれていました。その思いを抑え、自分の中で『駄目駄目、友達』と言い聞かせていました」と秘めた思いを抱えていたといい、愛之助は交際のきっかけについて「事務所の方というか、マスコミさんに感謝です」と笑わせた。

 プロポーズの言葉を問われると愛之助が「僕が結婚したいなと思ってから、思えたらしようか、みたいな感じになっていて。新婚旅行に行った時にでも、ロマンチックな感じでしてみたい」と苦笑した。藤原も大笑いで「正直、いつかなと思っている間に時が進んでいた。昨日の夜かなと考えていたけどやっぱりなかった」とがっかり感をにじませた。

 藤原は「私の最大優先順位は彼の健康面のサポートと彼の情熱を注ぎ続ける歌舞伎界の仕事のサポート」と語り、生活の中で許される範囲内で今後も仕事を続けていく。披露宴は「歌舞伎役者は月末しかスケジュールが空いていないので、どこかの月末になると思う」と今年中を予定しているという。

 また、世継ぎともなる子どもについては愛之助が「子どもは神様からの授かりもの。僕たちも期待していますが、僕が養子で片岡家に入れてもらったので、例えば愛之助という名前をどうしても伝えたいと思ったら、養子でも芸養子でもいろいろな形がある。それでもかまわない」と語り、藤原も「そうは言ってくださいますが、できれば彼の子どもを産みたいと思うのが女心。無理せず二人で相談しながらやっていければ」とほほ笑んだ。